ぽっぺのひとりごと(33)アフタヌーンティータイム 下関旧英国領事館
昨年の出来事ですが、大好きな友達と再会できた喜ばしい話なので、今年最初の記事に選びました。
11月3日(祝日)、広島の友達が新幹線でやって来ました。
JR小倉駅構内で待ち合わせ、普通電車に乗り換え、門司港へ。
門司港レトロ散策は以前の記事をお読みください。
https://note.com/poppe_movie4690/n/nb5eb56cabbcb
この日は渡船で下関市へ渡りました。関門海峡を船で渡るのはおもしろいかなと思ったのです。
九州の最北端の北九州市門司区は福岡県で、本州の最西端の下関は山口県です。車なら関門橋(1973年)か、関門(海底)トンネル(1958年)を利用しなければなりません。それを僅か5分で渡れてしまうっていいでしょう?
この日のメインイベントは下関旧英国領事館に行くこと。6年ぶりに再会できたAさんと、本格的なアフタヌーンティーを楽しみたかったからです。
英国領事館は1901(明治34)年に開設され、1906年に現在の場所(下船して徒歩3分)に新築されました。
第2次大戦で焼け野原となった下関中心部で、数か所生き残った建物の一つです。焼夷弾が雨霰と落とされ、木造建築は全て焼失したのですが、石や煉瓦で造られた西洋建築だけが残ったのです。
日本最古の領事館で、重要文化財です。
1階には領事室と海事監督官室と待合室があり、書記官室はショップとなっています。そして、2階には英国式ティールーム「Liz」があります。
領事館のアンバサダーの名前を取って、「ピーターラビットのお茶会」と名付けられた3段のアフタヌーンティーセットは2640円(税込)。
部屋の飾りつけもランチョンマットも全部、ピーターラビットです。
海の見えるお部屋で、絶品のベーグルサンドやスコーン、オリジナルの紅茶を味わいながら、Aさんと語り合いました。
Aさんとは通信制の大学の夏期スクーリングで知り合いました。文通やe-mailでしょっちゅう近況報告をし合っているので、6年ぶりの空白はありませんでした。それでも顔を見交わして話せる喜びは格別!
彼女は学校でも塾でも英語を教えています。昼も夜も働く頑張り屋さんです。独自のアイディアを駆使して「生きた英語」を楽しく中高生に教えています。ハロウィンではヤスミン姫の仮装をしたり、生徒さん達からは大人気の先生です。
彼女の一番の趣味は旅行です。国内は週末に、海外は夏休み、冬休みに、といった具合に飛び回っています。体を動かすことが好きで、私とは真逆です。年齢も環境も違うのですが、考え方というか意識というか、息がぴったり合うので、おしゃべりしていて心地良いのです。
英国人のように3時間近くゆったりと過ごした後、1階へ。
領事さんの執務室ではヒゲを付けて机に座り、リーフレットにスタンプをガチャリと押しました。
スーヴェニアショップではポストカードを購入。
再び渡船で向こう岸の門司港へ。
レトロな建物を眺めながら、港の夕景にうっとりしました。
そして、夕食は名物の焼きカレーで決まり。
海の見える窓辺のテーブルで、Aさん初めての焼きカレー。気に入ったのかな、おみやげに買って帰ったから。
門司港駅から小倉駅へ。夕暮れのプラットフォームには旅情という言葉が似合います。
小倉駅の新幹線改札口でお別れ。しっかり抱き合ったAさんと私。日本人とハグしたのは初めて。手を振ってエレベーターへ急ぐ彼女の笑顔をしっかり心に刻みました。
さようなら。元気でまた会いましょうね。