ふーん、おもしれえ女
私にとって
人から面白いと評価されることが、
1番嬉しい褒め言葉なのだと最近気づいた。
勿論、好きな人から言われる可愛いも嬉しいが、
それを凌駕するほどに面白いと言われたい。
なんでこんなことを思うようになったのだろう。
確かに、幼少期から人に注目されて笑ってもらうのが好きだった。
テレビアニメやカードゲームは女児向けはもちろん、
男児向けのものまで守備範囲内にあったし、
ともかくエンタメが好きだった。
高校時代は周りに大人しめの人が多かったからか
その反動もあって周囲を笑わせ、
ネタ女に全振りしていた。
自分の前髪を右から左に大きく斜めに切って登校したり、しょっちゅうディズニーキャストのモノマネをかましていたりした。
ディズニーキャストのモノマネに関しては
本当にうますぎて
隣のクラスからその噂を聞きつけた見知らぬ生徒がやって来て、即興で一発モノマネをやってほしいと懇願されるほどだった。
正直なところ、前髪に関しては半分本当にこれが最先端のオシャレだと思っていた節はある(やばい)。
いわゆるアシメバンクというやつだ。
中学時代、学年1のマドンナ的存在の女子が、
学校内で初めてその前髪を始め、
誰も真似すらしない(できない)ものの
なぜかものすごく似合っていて、
とにかくオシャレだったのである。
当時勉強ばかりしていた私も、
容姿は無理だがその前髪ならなれる!と、その前髪に密かに憧れを抱いていたのだ。
高校デビューとともに
その気持ちを晴らしたというわけである。
大学に入ってからは周りの環境も大きく変わり、
周囲がするような流行りのメイクや服、アクセサリーなどに興味を持ち始めたこともあり、
目指した脱・ネタ枠。
今となっては
高校時代の友人達から
容姿面では信じられないほど垢抜けたと定評がある。
現に、以前に比べて同性だけでなく異性からも
見た目を可愛いと言ってもらえることも多くなった。
純粋に容姿について可愛いと言われることなど
それまでの人生を振り返ってもほぼなかったので、
新鮮で嬉しかった。
メイクの力は偉大である。
このあたりからモテたい!彼氏欲しい!
という感情が、不覚にも芽生えはじめ、
段々と初対面で出会う人に対して、高校時代のように
容易に素を出せなくなってきてしまった。
要するに、どこのラインから素を出しても引かれないのか、を気にし始めてしまったのである。
モテたいし引かれたくないけど、面白いと言われたい。
このジレンマに駆られていた。
そんな最中の私に、
とうとう新しい彼氏ができた。
初手で東大生と聞き、
最初私自身が斜に構えてしまったところはあったが
私の東大生に対する偏ったイメージもすぐに
払拭されていった。
そしてその彼とはまだ付き合って間もないが、
何故か初対面から
ガハガハと大口開けて笑うことが出来た。
そうしても引かれないだろうと思える、
謎の安心感があった。
要するに、素が簡単に出せたのだ。
話していて、彼から面白いと言われると、
もっと笑わせたくなる。
私の中の笑いの血が騒ぐ、そんな気がする。
この人とは案外長く続くかも。
そう勝手に感じている今日この頃だ。
それでは今日はこの辺で(◜ᴗ◝ )