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ホワイトハウス・ダウン

米大統領選挙前だから、という訳じゃありませんが、久しぶりに見たらやっぱり面白かったこちら。基本的にアクション映画が好きというのもありますが、ダイハードの様に「何も持たない一般市民が頑張っちゃう」というシチュエーションが好きなのかも。

爆発王、ローランド・エメリッヒ

ディザスタームービーといえば、ローランド・エメリッヒ。爆発させたら天下一品。(と、私は思っています)「インディペンデンス・デイ」も良かったですが、今回もド派手に爆発させてくれていて、こういう映画が好きな私としてはワクワクしっぱなし。「やりすぎやろ…」というくらい銃もぶっ放すし、爆発するし、車は横転するし、もう最高です。

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大統領専用車「ビースト」をこんなにボロボロにしたのは、エメリッヒが最初なのでは…

運のない普通の男、ジョン・ケイル

甘いマスクで女性たちを魅了した「マジック・マイク」のイメージが強いチャニング・テイタムが本作の主人公ジョン・ケイルを演じます。

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(娘を喜ばす為に行ったホワイトハウスツアーはあんまり興味なさげ…)

娘の発表会の日は忘れるダメなパパ、仕事は長続きしない、でも大統領に夢中な娘のためになんとか大統領付きのSPになりたい…と頑張っているのです。思春期真っ只中な娘は自分には超ドライというか冷たくて…良いとこ見せたい、という事でSPの面接→娘とホワイトハウスツアーにきたところ、テロに巻き込まれるという、まさにジョン・マクレーンなキャラクター。
バッキバキの筋肉で大統領を守りぬきます。

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スーツも似合うけど、白タンクトップも似合うわあ…

まさに理想の大統領、ジェームズ・ソイヤー

ジェイミー・フォックスが演じる大統領ジェームズ・ソイヤーはとても聡明で愛嬌もあって気さくなキャラクター。オバマ大統領を意識している…というのは登場シーンから分かるのですが、そこはジェイミー・フォックス。ただのコピーではなく「ジェームズ・ソイヤー」として、とても愛せるキャラクターになっています。

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(ホワイトハウスツアーに挨拶に来ちゃう大統領…そんなラッキーあるの?)
人質に取られそうになったところ、ケイルになんとか助けられ2人で脱出しようと奮起します。最初は「大統領として…」みたいな気品のある雰囲気なのですが、ジョーダンを履いたあたりから気さくなキャラクターも滲み出てきて「人」として描かれるのがまた良い。

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ロケットランチャーのシーンは笑いました…メガネ一生懸命かける姿とか、「落としちゃった…」って言ってケイルに「どうやったら落とせるねん!」って怒られるところとか。でも、テロ組織の主犯マーティンに脅された時なんかは毅然とした態度で立ち向かう「ザ・大統領」でかっこよかったなあ…ジェイミー・フォックスのおかげで、米大統領のイメージがかなり良くなったり。

聡明で強い女性、キャロル・フィナティ

SPのキャロルは、実はケイルの同級生。SPとしての顔の時と、同級生としての顔、それぞれ微妙に違ってまたそれが細かくて良い。

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「デキる女性」って感じでかっこいい!でも優しさもあるんですよねえ。
テロ発生時は、休暇を取る為にホワイトハウスから出ていたので巻き込まれはしなかったのですが、外からケイルをサポートしつつ大統領を守ろうとします。

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この人、ほんと好きで。なんでも演じておられるけど、私はこういう品がある強い女性を演じている時が好き。(ダークナイトとかね)

勇敢な少女、エミリー

ケイルの娘、エミリーは政治や大統領に夢中でホワイトハウスツアーにも大興奮。テロに巻き込まれても隠れてこっそり映像を撮ったり、拳銃をつきつれられても果敢に立ち向かおうとする気合いの入った少女。

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ちょっとギークっぽさもあって、父親に「いじめられてない…?」なんて心配されていましたが、逆にこういう突き抜けた子って人気者だったりするんですよね、きっと。彼女もまっすぐで素敵なキャラクターでした。テロ犯にも屈せず、涙を流したりもしますが最後まで強い女の子でした。

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ラストシーンの旗振りは素晴らしかった…何がって冒頭で旗振りの話になってるんですよね。あたかも「発表会で旗振る事になって、お父さんに見てもらう為に頑張って練習したのに忘れるなんて…」「ごめんごめん、でも旗振っただけでしょ?」みたいな普通のどうだって良い会話がちょこっとあるんです。それをラストの、しかも結構重要なポイントとして持ってくるとは…大した伏線ではないと思いますが、私はとても好きな仕掛けでした。

愛せない悪役、ウォーカーとラフェルソン

今回の悪役であるウォーカーとラフェルソンは、まあ別段大きな動機がある訳でもなく、こういう映画あるあるの都合の良い悪役ではあるんですが…
どーしても、この2人は好きになれなくて。笑
なんだったらテロ犯の方のハッカーとか、ヒゲの人とかの方がキャラが立ってて好きかも。

ウォーカーは息子を亡くしていたり、病気を患っていたりと同情ポイントがない訳ではないんですけどね…

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(ラフェルソンは登場シーンも多くなかったのであんまり画像見つからず。でも本当にやなやつ。)

総評すると、とにかくサイコー!

あんまり何も考えなくて良くて、かつスカッとして、かっこいい肉体が拝める、最高に良い映画だと思います。いわゆる「アクション映画」の定番もきっちり押さえつつ、お!と思うところや意外な部分も入れてくれるのがエメリッヒ。何回見ても楽しいです。
現実にこんな事になったら大惨事ですが…映画の中だからこそ、なシチュエーションを存分に楽しめます。


ホワイトハウス・ダウン

White House Down
2013年 アメリカ
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、マギー・ギレンホール、ジェイソン・クラーク、ジェームズ・ウッズ、ジョーイ・キング、他


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