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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

劇場公開時から見たいとは思いつつ、結局スルーしてこんな時期に…もっと早く見れば良かった〜!

ハーレイ・クインによる、ハーレイ・クインの物語

原題、そして邦題にもついている「華麗なる覚醒」の通り、ジョーカーのおまけ的扱いだったハーレイ・クインが自分でなんやかんやドタバタするというざっくりしたストーリー。ジョーカーもバットマンも登場しないなんて今まででは考えられなかったけど、ハーレイ・クインがここまで魅力的な存在になってくれたのは純粋に嬉しかったり。

マーゴット・ロビーは天才か?

スーサイド・スクワッド」で登場人物のうちの1人でしかなかったハーレイが単独スピンオフ製作にまで至ったのはマーゴット・ロビーの力が大いにあると思う…スーサイド・スクワッドはあんまり面白くなかったけど、彼女が演じるハーレイだけはめちゃめちゃ良かったもんなあ。確か、その年のハロウィンはハーレイコスプレの人が多かったんですよね。
彼女は今回もプロデューサーとして参加していて、単純に多彩すぎて天才かな?と思う。「アイ、トーニャ」の時も思ったけど、あの大きな目でニカっと笑うと怖くってイイんですよね〜!

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変なメイクも、おかしな衣装も、ちゃんと「ハーレイ」っぽくハマっていてすごい。かわいく見えちゃうから不思議ですよね。マーゴット・ロビー、すごいわ。
今作を見てから、改めて「スーサイド・スクワッド」を見たけど、マーゴット・ロビーの演技力も上がってるし、今の方が仕上がってる感があって良い!喋り方も今作ほど癖がなかったんだなあ。

ガールス、みんなそれぞれ魅力的だからこそ

今回はジョーカーもバットマンも登場せず、ハーレイ・クインと成り行きで仲間になるガールズがいるのですが、みんなそれぞれ魅力的でいいんですよねえ。

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だからこそ、ちょっと描き方に差があるというか、ちょっと雑すぎでは?と思うところも…ハントレスとか、もうちょっと思い入れが出る様な描き方してほしかったかも。復讐に燃えているかっこいいキャラなはずなのに、ちょっと天然なのがまたかわいいし、これくらいあっさりしているからこそ彼女の小ボケに笑えるのかもしれませんが。登場シーンは少ないけど、とってもお気に入りキャラクターです。モントーヤはいまいち好きになれなかったのはなぜかしら。前半は全然好きになれなかった…けど、後半タッグを組み始めたくらいからは、まあ、うん受け入れられるくらいの気持ちにはなりました。笑

ガチすぎるアクションと物理的攻撃

あとは、今回は「スーパーパワー」的なものがほとんどなくて拳と拳!みたいなところが好きだったんでした!特にハーレイの警察署襲撃のシーンが楽しくて良い。

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色彩もきれいだし、撮り方もかっこいいし、音楽ともピッタリ合っていて見ていてワクワクするシーンでした。アクションに関しては、みんなほとんどスタント使わずに演じていたそうで、さすが…の一言。

ワーナー公式のYouTubeチャンネルに、アクションに関する短い動画がありました。ほんのちょっとだけどみんなめちゃめちゃかっこいい。
各アクションシーンは87eleven Action Designというスタント会社が関わっているそうで(「ジョン・ウィック」のチャド・スタエルスキと「アトミック・ブロンド」のデヴィッド・リーチが作った会社。それだけでもう信用できる。笑)そりゃあ、かっこいいはずだわ!と納得しまくり。アクションシーンは妙なワイヤーアクションとか中途半端なCGとか使われると途端に萎えるので、こうやってリアルを追求してやってくれるのは嬉しい。私のお気に入りである警察署襲撃シーンは、銃弾数と実際に撃っている数はちゃんと揃っているんだそうで。気付かなかったです…こういうところまで気を遣ってリアルに作っていくのっていいですよね。シリアスな映画じゃないからこそ、リアル感が嬉しい。(デッドプールも同じ理由で大好き)
唯一しっくり来なかった部分でいえば、ラストのブラック・キャナリーの技(キャナリークライ)ですかね…いや、スーパーパワーじゃない扱いだと思いますけど、とんでも飛び道具みたいになっちゃってちょっと残念だったり。その後のカーチェイスは好きですけどね!

悪役なユアン・マクレガーがこんなにかっこいいとは

ユアン・マクレガーはトレインスポッティングの頃から好き。英国俳優の中ではコリン・ファースと並ぶくらい好きなのですが、いわゆる「良い人」を演じる事が多いのでそこまで一生懸命追いかけてはおりませんでして。なので、今回の擁護しようのない悪役はかなり素敵だった〜!できるじゃん!そしてめちゃめちゃ似合うにかっこいいじゃん!!!

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ラストのやられっぷりもアッサリ過ぎて痛快だったし。今後、続編があったとして登場する事はないでしょうけど(こっぱみじんだったから)なんらかの形でユアン・マクレガーのブラックマスクをもっと見たかったりします…もっと悪役やってくれ…!

「女性」が作った映画

この作品、よく考えると女性がかなりたくさん関わっているんですよね。監督、脚本、キャスト、劇中歌、などなどなど…主要スタッフ・キャストがほとんど女性というのはまだまだ珍しいのでは?同じ女性として嬉しくなりますね。先日は、ReFrame認定もされましたもんね。

世間としては、映画業界も男女平等を!マイノリティにも権利を!と色々試行錯誤している様ですが、まだまだ男社会なのは事実。女性監督はまだまだ少ないし、主要キャストがほとんど女性という映画はあんまり見ない気がする。そういう意味では、エンターテイメントに徹していて、かつReFrame認定を受けれる様な組織体制にあったというのは素晴らしいなあと単純に思います。まあ、ややこしい話は抜きにして「ガールズがいっぱい出てきてボーイズをやっつけちゃう映画!かっこいいぞ!」という訳です。劇中歌も女性ボーカルのものばっかりでこだわりを感じました。ラストシーンでKeshaの「Woman」が流れたのは最高だった!映画にぴったりの歌詞だし、最高のチョイスだと思います。


なーんにも考えなくても何となく楽しい映画ですし、DCファンはきっともっと楽しめる小ネタや細かい描写もたくさんあるみたいですし、繰り返し見ても毎回楽しい映画だなと思いました。BIRDS OF PREYのその後もまた見れたらいいのにな〜!(もちろんハーレイ・クイン単独の映画もまた見たい)

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

Birds of Prey: And the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn
2020年 アメリカ
監督:キャシー・ヤン
出演:マーゴット・ロビー、ユアン・マクレガー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス、エラ・ジェイ・バスコ、他



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