言葉が子どもを育む
最近、アファーメーションなるものを試しています。早起きと一緒に試しています。個人的にあまり「科学」を絶対視していませんが、色々調べると、心理学的な根拠があるとかないとか。僕は依然、言葉をあまり重要視していませんでした。特にスポーツを通して、言葉で説明できない莫大な何かがあると体感したからです。
今回は、アファーメーションから感じた言葉の影響、特に小さいころの影響がすごく大きいということについて書きます。
コンフォートゾーンと自己肯定感
英語は苦手ですが、アファーメーションは肯定するとか断定するとかいう意味だと思います。スペイン語ではポジティブなアファーメーションと言う言葉を使います。自分をポジティブに肯定する?言葉遊びのようですが、自己肯定ですね。
コーチングなどで使用されるようで、動画で垂れ流し聞く、あの寝ている間に覚える英語のような効果の疑わしいものも多く発見しましたが、目指すところは、「コンフォートゾーン」を広げ、「自尊心(自己肯定感)」を上げることではないかと。
確かに、これを始めて気づいた事の一つが、ネガティブな事やヘコんだ時の独り言や心の叫びが、多い時と少ない時で精神状態が違っているということです。当たり前のように聞こえそうですが、例えば他人に嫉妬している時間に、自分の成長や楽しいことで頭の一杯にすることもできます。それって、多分その瞬間そう思えないですよね。
「ちょっと、Aさんいつも私にお茶くみさせるのよ。私は何もしてないのに(涙)」
「本当に、ひどいわよね。あなただけに。落ち込むのも無理もないわ。」
「こんど、つば入れてやる!」
by 渡る世間は鬼だらけ。うそ。
このもともとあるコンフォートゾーンの枠の中で、自己肯定感をいくら高めても限界があるなとは思います。目に見えないバリアですね。それを生み出しているのも自分なので、極端に気づくのが難しいかなと。そう考えると引き寄せの法則もなんとなく、納得できます。類は友を呼ぶ。では、それはどこから来るのか。
自分という枠組みの形成
個人的に、幼少期の環境がすごく大きいと思います。もともとその子が持っている個性もあると思いますが、環境の影響がより大きいのでは。特に親(この場合育てた人)の影響が。親が子供に対する態度も、両親の関係もです。
僕には、弟がいて学生時代は社交的で、運動もできて、体も大きく、顔もまあまあで人気があって友達の多い子でした。僕は早々に家をでて自分勝手に生きていたので、あまり家と関わりを持たなかったのですが、彼が大学にいる頃、母親に相談されました。生活も荒れ、色々と問題を起こしていました。僕の友人からもそれを言われました。
その時は仕事が忙しく話を聞いて終わりましたが、だいぶ経って、とうとうニートになっていました。就活や私生活の問題は理解できたのですが、少なくとも友達が多く、籠るタイプには見えませんでした。家族も精神的に参っているようで、不肖な僕はやっと、家の問題に目を向けました。
結果的にはうまくいったのですが、その時に忘れられないシーンがあります。外に連れ出し、公園で二人で話しました。彼は幼少期、母親が僕らを常にしかり暴力的なしつけをしていたため、トラウマになっていました。確かに母にはボコボコにされましたし、長男の僕は一番その被害をこうむりました。しかし、彼の想像の中でより誇大化した、存在しない記憶にすり替わっていました。
当時は僕の友達の両親もそういう人多かったので、僕は普通と思っていたのですが、彼はきしむほどの抑圧と自己否定を感じていたのでした。実際に両親が問題を抱えていた時期で毎日ケンカが絶えず、影響を受けていたようです。僕はもう大きく親の家にもあまり居つかなかったので、気づきませんでした。
僕に子供はいませんが、以前の仕事の経験で、その親の言葉や影響が大変大きいことは知っていました。ただ、一度彼らから離れると解放されるのかと思っていましたが、どうやらそれにより出来上がった自尊心の枠組みは、なかなか壊すことが難しいようです。
今子育ての方がいましたら、彼らを作る言葉が何か、そして両親同士で使う言葉の影響は何か。彼らの自立に必要なのは、自分を信じるちからだけで、コントロールではないかもしれません。
鳥が初めて飛ぶ瞬間の恐怖を考えてください。僕は落ちる事しか考えない思います。でも、動物たちはそれをやっています。ヒナたちは唯一親の飛ぶ姿を見ているだけです。
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