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とても簡単に見えて、実際は難しい “Okay” と “had to…” を取り上げました。
次のセリフは「アナと雪の女王」からの抜粋です。
雪道を馬に乗ってエルサを探し求めるアナでしたが、山道で突然木の枝が折れ、それに驚いた馬が走り去ってしまうシーンです。
アナ: Oh, no. No, no, no. Come back. No, no, no, no! Okay. Snow, it had to be snow, She couldn't have had tropical magic that covered the fjords in white sand and warm... Fire! ( 戻ってきて。行かないで!〇〇ないわ。雪... よりによって雪!せめて熱帯の魔法でフィヨルドを白い砂で埋めて、暖かい... 火だわ )
今回取り上げるのは “Okay. Snow, it had to be snow,” です。
ただ、Okay と Snow, it had to be snow を分けて見ていきたいと思います。
① Okay「〇〇ないわ」
乗っていた馬がびっくりしてどこかに逃げていってしまった時にアナが言った言葉です。アナは「ウーケイ」( Oookay ) と発音しています。
別の発音でもいけますが、ポイントはその意味です。馬が逃げたのに Okay はちょっと変ですよね。Okay じゃないです。
この意味を表す字幕を見た時、感心したと同時に確かにそんな場面で使っていた外国の方が何人もいたなあ、と思い返しました。「〇〇ないわ」の〇〇に漢字が入ります。
それは、
「仕方ないわ」
です。
アナは馬がどこかにいってしまってショックだったのですが、ここはしっかりしなければと思って気持ちを切り替えるためにOkay と言ったのでしょう。
ネイティブのいろんな Okay を聞いた中で、「大丈夫!」というのが多かったですが、言いよどんだり、うなづきながら Okay を言ってる場面も確かにありました。
それらも深く考えずに聞き流していましたが、確かに「仕方ないね」の訳がピッタリだと今更ながら納得です。
「仕方ない」は、It can’t be helped. や No choice や That’s life など色々な表現がありますが、この Okay はなぜか頭になかったですね。
言われてみれば、という感じです。
Sure. も「シュ・アー」とゆっくりと発音すると「仕方ないですね」の雰囲気を出せますね。
② Snow, it had to be snow.「雪... よりによって雪!」
直訳は「雪、雪でなければならなかった」で、いまいち理解できません。
アナはエルサを探す旅に出るのですが、それでなくても大変なのに、雪が降って積もるなんて私はなんてついていないの、との気持ちがあるのではないでしょうか。
ただ、it had to be snow. がどうしてそんな感情を含むのか、がポイントです。
had to は have to の過去形で、「... しなければならなかった」という義務を表すのはご存知だと思いますが、have to ... には
「必然性」や「運命」
のように「避けることができないもの」を表す時があるのは案外知られていないのではないでしょうか。
アナも、雪という運命を感じて思わずため息が出たに違いありません。そしてその運命を “it had to be snow.” 「よりによって雪...」と表現したのです。
It had to be snow. ー 全部、中学校で習う英語ですが、そのニュアンスを読み取るのは案外難しいのではないでしょうか?
「簡単な英語ほど難しい」というのをよく感じるこの頃です。
Thanks for reading. See you soon!