『アナ雪』で使われたsprightly という単語を掘り下げました。
「雪とアナの女王」で、アナがウェーゼルトン公爵と踊り終わった後に、エルサがアナに
”Well, he was sprightly.”
と言いました。意味は「元気な人ね」で、公爵の踊りがとても元気で活発だったのでエルサはこのように言ったのです。
「元気な」といえば lively や active などがありますが、この sprightly という言葉はあまりお目にかからないのではないでしょうか。
sprightly が「元気な」という意味であることは知っていましたが、lively や active とどう違うのかが気になって今回取り上げました。
⇨ sprightly は特に年配の方を表すのに使われる。
⇨ Sprightly は、高齢にも関わらず驚くほどエネルギッシュな人を指すのに使われる。また、速くて軽快な動きにも使われる。
⇨ lively は、一般的な活動を強調する。
すなわち、sprightly は、特に元気な年配の人に対して使われるのに対し、lively は一般的な活動を強調する語であるということです。(ただ、sprightly は “sprightly dance” のように「速くて軽快な動き」にも使えます)
確かに映画のウェーゼルトン公爵は年配で、エネルギッシュな人でした。
lively や active は一般的に使われますが、sprightly は特に「年配の人」に使われるというのはとても興味深いと思います。
sprightly をあまり聞かないのは、「年配の人」という特定の場面で使われることが多いのが理由の一つだからでしょう。
sptightly の同義語に spry という語もあります。発音が似ているので覚えやすいのではないでしょうか。
この sprightly という語を取り上げて思うことがあります。それは、sprightly が持つ「年配の」というニュアンスをただ単に知識として覚えておくのではなく、映像の中の、年配ではあるがとても元気なウェーゼルトン公爵と合わせてイメージとして頭に焼き付けておくことです。
そうすることによって「英語の語感(= 語句の持つ感覚)」が身についてきます。
映画やドラマなど学習するメリットの一つはこの「語感の習得」もあげられます。
sprightly という単語は映画の中で一瞬使われているだけですが、少し掘り下げていくと新しい知識が増えるので、英語の面白さをますます実感します。
Hope to see you soon! Thanks.