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アニメ版「美女と野獣」も使える英語の宝庫です。ワンシーンから使える英語を紹介し、深掘りしました。

アニメ「美女と野獣」のワンシーンを使って、英語表現を掘り下げていきたいと思います。

娘のベルに「私って変わっている?」と言われた父親のモーリスは美男子のガストンを恋人候補としてすすめるシーンです。

ベル: I got a new book. Papa, do you think I'm odd? (本をもらtらの。ねえ、私って変わってる?)

モーリス: My daughter? Odd?  Where would you get an idea like that? (お前が変わってる?なぜそう思うんだ?)

ベル: Oh, I don't know. It's just I'm not sure I fit in here. There's no one I can really talk to. (なぜって、ここに馴染めないし。友達だっていないわ)

モーリス: What about that Gaston? He's a handsome fellow! (ガストンは?なかなか男前だ)

ベル: He's handsome all right, and rude and conceited and...Oh Papa, he's not for me! (でも無作法でうぬぼれ屋よ。タイプじゃないわ)

アニメ「美女と野獣」


Where would you get an idea like that?「なぜそう思うんだ?」

直訳は「どこでそんな考えを得るんだ?」です。ベルから「私って変わってる?」と聞かれた父親のモーリスが使った英語です。

別の英語では “What makes you think so?”「なぜそう思うんだ?」と言い換えられます。

また、”Why do you think so?” とも言えるでしょう。

“Where would you get an idea like that?” は「どこで」なので、ソース(どんな人や本など)に重点が置かれています。

“Do you think I’m odd?” と聞かれて

Why do you think so?
What makes you think so?
Where would you get an idea like that?

のどれでも同じ意味になります。

今回この “Where would you get an idea like that?” を取り上げたのは、Why ...? と What...? の2つはよく聞くと思うのですが、Where...? の文はあまり使われていないと感じたからです。

ただ一点気をつけるこよがあります。それは Where would you ... の would は仮定法の用法なので「なぜそう思うの?(そんなこと普通思わないしびっくりしてる)」と話者の驚きが含まれているという点です。

ですからそんな驚きを含まないなら

Where did you get an idea like that?

と表現した方がいいと思います。

Where would ( did ) you get an idea like that? --- この表現も使っていきたいですね。


There's no one I can really talk to.「友達だっていないわ」

I can really talk to が There’s no one にかかっていくので、直訳は「私が本当に話すことのできる人は誰もいない」です。

「真に話せる人」=「友人」と捉えてこのような訳になっているのでしょう。字幕は短く、かつ言いたいことを的確に表さなければいけないので、ベストの訳ではないでしょうか。

もう一つ文法的なことですが、”talk to” と “to” をつけるのもポイントです。

なぜなら “talk (人)ではなく、”talk to (人) だからです。(ここでは(人)は no one )

これは受験生には必須の文法事項ですが、参考書などで挙げられている例文よりも “There's no one I can really talk to.” の方が文脈と共に覚えてしまいやすいのではないでしょうか。

役になりきってこの前後のセリフを何度も音読することをお勧めします。そうすることによって徐々に語感が身につき、There's no one I can really talk. と “to” を入れないで口から出すと“何か変な感じがする” ー この感覚がとても大切だと思います。

この変な感じがするという感覚の積み重ねがある意味、文法を肌で感じることにつながっていくからです。


③ He's handsome all right, and ...「でも...」

「でも...」となってるのは、直前にモーリスが「ガストンは?なかなか男前だ」と言っているからです。ですから省略せずに言うと「ガストンはハンサムよ。でも…」となります。

注目すべきは “all right” です。all right は「大丈夫」で Are you all right?「あなた大丈夫?」などとよく使われます。

では “He's handsome all right,” の all right はどう言う意味ととらえればいいのでしょうか?

考え方は、「彼はハンサムよ。それはその通りだから大丈夫。でも…」のように考えてください。

すなわち、「確かに彼はハンサムだけど無作法でうぬぼれ屋よ。」

となります。他にも、

We were poor all right and were very happy. 「確かに貧しかったけど、とても幸せでした。」

などがあります。

この all right の用法はあまり馴染みがないかもしれませんが、覚えておいて損はありません。

Thanks for reading my article.  Hope to see you soon!

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