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すぐにでも使いたくなった映画「リメンバーミー」の3つの“使える”セリフを紹介します。

映画やドラマは英語学習の格好の教材で、使える英語の宝庫だと思います。

今回取り上げた映画も、私の大好きな映画の一つ「リメンバー ミー」です。

主人公のミゲルが屋外で靴磨きをしていた時のシーンです。

客はミゲルに音楽コンテストへの参加を勧めますが、ミゲルは家族の反対を恐れて、コンテストへの参加を躊躇します。

すると客は、ミゲルの消極的な態度を嘲笑し、夢を追いかける勇気がないなら靴作りでもしているべきだと皮肉ります。

その時のやり取りの一部です。

客: You want to be like your hero?  You should sign up!
( 夢を叶えたきゃ出場しろ )

ミゲル: Uh-uh.  My family would freak!
( 家族に怒られちゃうよ )

客: Look, if you’re too scared, then, well, have fun making shoes.  C'mon. What did de la Cruz always say?
( それが怖いなら、一生靴を作るんだな。デラクルスはなんて言った?)

ミゲル: ... Seize your moment? (“チャンスをつかめ”? )

客: Show me what you got, muchacho.  I'll be your first audience.
( 〇〇を見せてみな。俺が最初の客だ )

*〇〇に入る語句を考えてみてください。

ミゲルは靴作りより音楽の道に本当は進みたいのです。

ここで取り上げたい表現は3つあります。

一つ目が freak で、もう一つが have fun ...ing、最後に show me what you got です。

① まず freak です。字幕は「家族に怒られる」となっており、別の容易な表現に置き換えると My family would get angry. ( もしくは get mad ) となります。

ただ、angry「怒り」の感情にだけ焦点を当てているのに対して、freak は、

「怒りだけでなく、驚きショックパニック苦痛など、より広い範囲の激しい感情」

を表す語として使われます。

ですから、ミゲルが音楽家を目指すのをもし家族が知ったら、怒りだけでなく落胆や悲しみなどの様々な負の感情が家族の間で湧き上がってくるというミゲルの切ない気持ちがこの freak にはあるのです。

もちろん字幕の「怒られる」で問題はないのですが、freak の持つ「激しい感情」のニュアンスを知っていれば、ミゲルの切実さがより理解できると思います。

② 2つ目は、客が使った have fun making shoes の箇所です。have fun ...ing「...するのを楽しむ」で一言で言えば enjoy ...ing です。

「〜を楽しむ」= enjoy を使う場合が( 圧倒的に )多いと思うのですが、この have fun ...ing も知っていれば表現の幅が広がります。

I enjoy playing the guitar.

I have fun playing the guitar.

上の2つの英文を読んでどんな感じがするでしょうか。

have fun ...ing の方が軽快な感じがしないでしょうか。実際、have fun は、よりカジュアルな語なので「ギター楽しいね」と軽くいう感じです。

ですからミゲルに対して客が言った have fun making shoes も「靴作り楽しんでね。」と軽く言ったのです。ただ、客は皮肉を込めて言ってるので「一生靴を作るんだな」となっているんだと思います。

趣味といっても軽く楽しむ程度のものなら I have fun ...ing を使った方がいいかもしれません。

私はマジックが好きですが、たまにやる程度のものなので

I have fun performing magic.

で十分かなと思います。

これまで enjoy を使って表していたものを have fun を使って表せるものはぜひ言い換えてみて下さい。

③ 最後に Show me what you got. です。直訳は、「あなたが得たものを私に見せて」ですが、そこから「〇〇を見せてみな。」ですが、〇〇はどんな日本語か推測してみて下さい。いろいろ考えられますが、

字幕は、「腕前を見せてみな。」です。

この日本語、口から出そうで中々出ないと思いませんか。「実力を見せてみな」でもいいかもしれませんが、「腕前」の方が決まっていますね。

英語自体は、中学校で学ぶ単語ばかりです。そういう意味では簡単ですが、「腕前」って英語でなんていうんだろうか?などと考えてしまい、難しい英語で表すことはよくあるのではないかと思います。

でもこんな簡単な英語で表せるのは凄いの一言ですね。

Show me what you’ve got. とも言いますが、是非とも覚えておきたい表現です。

Thanks for reading my article.  Take care.

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