ディズニー映画「インサイドヘッド」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート59】
① The cow goes moo. The horse goes neigh.「牛はモーッ、馬はヒヒーンと」
「音を出す」は make a sound が一般的に使われますが、ここでは “go” が使われています。
そこで「鳴き声」に関する動詞 make と go の違いを ChatGPT に聞いてみました。
“go” の方がよりカジュアルで一般的であるようです。「モーッと鳴く」は、make a moo sound と go moo の両方を覚えておきたいですね。
次に主な動物の鳴き声を “go” を使ってあげてみました。
The dog goes woof.(犬: ワンワン)
The cat goes meow. (猫: ニャーニャー)
The sheep goes baa. (羊: メーメー)
The snake goes hiss. (蛇: シュー)
The frog goes ribbit. (カエル: ゲロゲロ)
The pig goes oink. (豚: ブーブー)
動物の“鳴き声”や“出す音”が文化によって違うのは面白いです。日本在住の外国の方との会話でよくこの鳴き声の違いを話題にするのですが、以前、蜂の「ブンブン」という音を教えてあげた時、しばらく笑いが止まらなかったのを思い出します。
なぜそんなに可笑しいのかよくわからなかったのですが、「ブンブン」という音がともかく可笑しかったのでしょう。ちなみに英語では “buzz buzz” です。
ビンボンが袋から何かを散り出そうとしますが、底にあるものが引っかかって取り出せません。
“stuck”は「動きが取れない」という意味です。
It always gets stuck at the bottom.” は「それ(取り出そうとするもの)が、底で (at the bottom ) 動きが取れない」が直訳です。
「動きが取れない」というのは「底で動かなくなっている」と捉えることができます。
字幕の「いつも抜けなくなる」もいい日本語ですね。
at the bottom だけでなく、どこかにへばりついたりする場合にも使えます。
The gum got stuck in my hair. 「ガムが髪にくっついちゃった。」
“The sticker is stuck to the desk and won’t come off.「シールが机に張り付いて取れない」
この get stuck や be stuck も知っていると日常的に使えるので便利な表現です。
直訳は「駅はここを通った先にあります」です。平たく言うと「駅はすぐ先にあります」、「駅はすぐそこです」という意味になります。
この文は、駅が現在いる場所から近いことを示しており、道案内をしている際に使われます。
でもあまり見かけない表現ではないでしょうか。The station を変えるだけで応用は無限です。
My house is right through here.「私の家はすぐそこです」
run into... は「偶然…に出会う」です。「ばったり会う」とも言いますね。「ばったり」というのは、擬態語ではないようですが、日本語独特の(擬態語のような)表現で、リズムがあると思いませんか?
別の表現に置き換えると “meet by chance” や “bump into ...” です。
字幕は「出会えてよかった」ですが、この意味するところは「あなたに偶然出会えてよかった」です。
これを取り上げたのは、「会う」は meet や see が一般的なので、I am so glad we met you! の方が馴染みがあるのではと思ったからです。
“meet” は計画の有無は関係なく使えるので ”meet” で全然問題ないのですが、「偶然」を強調したい場合には run into... を使ってみてもいいかもしれません。
I ran into my old friend at the grocery store yesterday.「昨日、スーパーで昔の友達にばったり会った。」