ディズニー映画「マイエレメント」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート35】
今回も引き続き、「マイエレメント」のワンシーンです。
エンバーが渾身の力を振り絞って作った水留めが洪水を防ぎ、エンバーと2人で大喜びします。
【学習ポイント】
♦️ 日本語でもよく使う either のユニークな表現
① She could go either way.「どうかな。見てみないとわからない」
either way は「どちらかの道」なので、「どちらかの道に行ける」が直訳です。
すなわち、「右、左どちらの道でも選べる」となり、「どちらに転ぶかわからない」や「どうなるか(賛成するか反対するか)わからない」と言った意味合いで使われます。
このシーンでは、エンバーとウェイドが作った防波堤を検査官のゲールが「納得するか、しないか(= either way ) どちらかである」という意味になり、「ゲールが納得するかどうか(この防波堤を)見てみないとわからない」になります。
甲子園の高校野球をよく見るのですが、解説者が「今日のゲームはどちらに転ぶかわかりませんね」と言うのをよく耳にします。
それを英語で、
The game could go either way.
と表すことができます。
エンバーが父バーニーから一人前になったと褒められるシーンです。
【学習ポイント】
♦️「君変わったね」の英語表現
♦️言いたいことはより簡単な表現を使おう!
② Ember, I see a change in you.「エンバー、変わったな」
特に真新しい表現ではないですが、これを取り上げたのは、「あなたは変わった」を英語で表すと、”You changed ( a lot ).” というのが一般的ではないかと思ったからです。
そこで ChatGPT にその違いを聞いてみました。
“I see a change in you.” は観察に基づいた(observational) 客観的な表現で、相手に直接的な (direct) 圧力をかけない言い方です。
“You changed.” はより直接的(straightforward) で、状況によっては相手に対して批判的 (critical)な印象を与える可能性があります。
一言で言えば、前者は柔らかく穏やかな印象を与え、後者は事実をそのまま口にする強い印象を与えます。
柔らかい言い方の I see a chane in you. もすぐに使えるようにしておきたいですね。
③ Always putting shop first.「店を第一に考えてる」
「お店を最優先している」という意味ですが、first priority (最優先) という語句を使わずに、”put ... first”「…を最初に置く」と簡単な語句を使って表しています。
“Always giving first priority to shop” と訳すこともできますが、”Always putting shop first” と簡潔な表現もすぐに使えるようにしたいですね。本当にいい表現だと思います。
Young people these days tend to put family first.「今日若者たちは家族を最優先にして考える傾向がある」
優先するものを put ... first の ... の部分に入れればOKです。