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「リメンバー・ミー」の中で使われていた “It’s too popular!” の的を得た日本語字幕に感心しました。

今回の投稿は短めですが、紹介している2つの表現はユニークでインパクトのある表現です。ぜひ参考にしていただければと思います。

映画「リメンバーミー」の中で、ついにコンテストまで辿り着いたミゲルとヘクター。

コンテストの開幕です!

司会者: Let the competition begin! ( いよいよコンテストスタート)

ヘクター: So, what's the plan?  What are you gonna play? (どの曲をやる?)

ミゲル: Definitely Remember Me. (リメンバー・ミー)

ヘクター: No! Not that one. No. (やめろ)

ミゲル: Come on. It's his most popular song! (彼の大ヒット曲だよ)

ヘクター: It's too popular. ( ......... )

(他の参加者たちがリメンバーミーを歌っている)

ミゲル: What about Poco Loco? (ポコロコは?)

ヘクター: Epa! Now that's a song! (いいぞ、それだ)

映画「リメンバーミー」

太字の箇所について説明したいと思います。

Let the competition begin! ( いよいよコンテストスタート)

司会者の第一声ですが、Let’s begin the contest. と直訳していうことが多くないでしょうか。という私もスピーチコンテストの司会をやった時には Let’s begin the speech contest. が定番でした。

Let’s begin ... でも良いのですが、Let the competition begin! と言うとよりフォーマルでドラマチックで「今からコンテスト始めますよ!」と司会者にとってはこちらの方がピッタリかもしれません。

It’s too popular!

これは素晴らしい字幕だったので、ぜひ考えてみて下さい。直訳は「それ(=リメンバーミーの歌)は人気がありすぎる」です。

場面は、ミゲルが「リメンバーミー」を演奏したいと言った時、ヘクターは「やめときな。It’s too popular. だから」と言いました。

「人気ありすぎる」⇨ 「インパクト弱い」ー 私が思いついた日本語訳です。

でも字幕はもっと考え抜かれたものでした。

「人気がありすぎる」⇨「他の参加者もやる可能性大」だから、

ダブる

です。

確かに人気がありすぎる「リメンバーミー」の歌は他のコンテスタントもステージで披露する確率は高いです。

ですから、ヘクターは言ったのです。「ダブるかもしれないからやめときな」と。

この意訳には一本取られましたね。凄すぎです、ホント・・・

字幕中毒になりそうです。

I hope my article helps you with your English studies.

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