「この訳、面白い!」と思った洋画の字幕を取り上げました。(Part 1)
洋画の日本語字幕はいかに短い日本語で、その内容を的確に伝えることができるかを考え抜かれて作られているため、非常に勉強になります。
今回はそんな素晴らしい字幕を2つ取り上げたいと思います。
次のそれぞれの字幕の【 】に入る言葉を考えてみて下さい。
次のそれぞれの字幕の【 】に入る言葉を考えてみて下さい。
家族を捨てて音楽をとったデラクレスにミゲルが尋ねるシーン。
choose A ove B は、「B よりA を選ぶ、優先させる」という意味です。(例) choose family over work ( 仕事より家族を優先する )
セリフの choosing music over everything else は「あらゆるものより音楽を優先して」となります。もちろんこの訳でもいいのですが、字幕の【 】には何が入ると思いますか?
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それは、「【全てを捨てて】、音楽を選んで」
です。
普通の直訳(「... より〜を優先する」) よりも自然でインパクトのある日本語だと思いませんか?
「… を捨てて」というのは「なるほど!」と思うのですが、なかなか出てきません。
choose 〇〇 over everything else の〇〇の箇所をいろいろ変えて英文を作ることもできます。
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生者の世界に帰らなければならないミゲルに、デラクレスがかけた言葉のシーンです。
You know what I mean.「君は私が言ってる意味をわかってるよね」が直訳。
でも、ギュッと日本語が凝縮されて素晴らしい字幕になっています。
どんな日本語に変身したか想像してみてください。
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それは【 冗談だよ 】です。
確かに「君は私が言ってる意味をわかってるよね」は、「冗談だってことを」とを付け加えても違和感ないですよね。
この字幕も最高ですね! You know what you mean. を「冗談だよ」なんていう日本語に置き換えるなんて。
「冗談」= joke と直線的に覚えておくと一生こんな訳出てこないです。
逆に、「冗談だよ」が You know what you mean. とパッと口に出てくるようにしたいですね。
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