Do you mind … ing? への答え方は本当に Yes と No で逆になるのだろうか・・・
「Do you mind ...? に対する答えは、Yes と No で反対になるから注意しなければならない。」
授業で一度は聞いたことがある説明ではないでしょうか?
今回、タイトルのように本当に答えが逆になるのかと疑問を持ったのは、これまで Do you mind ...? の質問をした時(そんなに多くはないですが)、何かいろんな答えを相手はしていたのではとの疑問が湧き上がってきたからです。
次に、学校で学んだことを再度確認したいと思います。
Do you mind opening the window?
( 窓を開けていただけませんか?)
直訳は「あなたは窓を開けることを気にしますか?」なので、Yes, I do.と答えると「はい、気にします」となり、「窓は開けませんよ」との意思表示になります。
逆に、開けてもいいのであれば “No, I don’t.” と言わなければいけないというのは、聞いたことがあるのではないかと思います。
次に、Do you mind opening the window? に対する「返答」を少しずつ変えてAIに質問し、その「返答」の意味がどうなるのかを調べてみました。
(1) 答えが Yes. / Yeah.
A: Do you mind opening the window?
B: Yes. / Yeah.
⇨ Yes. / Yeah. は、A は窓を開けるのを気にするので、窓は閉じられたままです。でもこの場合、常識的に B はその理由をすぐに述べなくてはならないでしょう。
(2) 答えが No, I don’t.
A: Do you mind opening the window?
B: No, I don’t.
⇨ “No.” は、B が窓を開けることを気にしていないので、窓を開けてくれるでしょう。
(3) 答えが Sure. / Of course. / No problem.
A: Do you mind opening the window?
B: Sure. / Of course. / No problem.
⇨ Sure. も Of course. も No problem. も全部、快諾を意味します。Of corese, I mind. と解釈すると思われたかも知れませんが、Of course, I don’t mind. です。
Yes. よりもこっちの表現の方がよく聞いたような感じがします。
(4) 答えが “Yes. と No problem. ( Sure. でも Of course. でも良い) を組み合わせた場合。
A: Do you mind opening the window?
B: Oh, yes. No problem.
Yes. は「窓は開けない」で No problem は「窓をあけてもいい」。「一体どっちやねん!」と突っ込みたくなるかも知れませんが、この答え方は、上の(3)と同じで「快諾」を表します。すなわち、「窓を開けてもいいですよ。」です。
ではどうして Yes. と言ったのかというと、Yes の後に No problem や Sure などがくると、Yes は質問に対して一瞬のためらいや驚きを表しており、文全体を受けて Yes と言っているのではないからです。ですから、次の No problem が快諾を表す表現になるのです。
この “Yes. No, problem.” の返答については、アメリカの友人にも聞いたのですが、Yes は形だけで、No problem. が真意であるといっていました。
今回は Do you mind ...ing? への受け答えについて見てきましたが、教科書に載ってるように単純にはいかないようです。
もっと言えば、「窓を開けてもいいよ。」という場合に、”Yes, yes, I can open the window. It’s easy.” などと言っても当然相手には伝わるでしょう。
逆に、単に No. とだけ言ってあと何も言わないのはぶっきらぼうでロボットみたいに聞こえてしまうかもしれません。
コミュニケーションにおいては、「こうだからこう」といった文法事項がそのまま必ず当てはまらない方が案外多いのでは、と思います。
仕事などでは少し気をつけるべき場面もあるかもしれませんが、日常会話でしたらリラックスして、ある意味適当に話した方が、温かみが感じられるかもしれません。
Looking forward to seeing you soon!