“突然沸き起こる”感情を表すには、 ”come over” を使うのがピッタリな理由は?
突然怒りの感情が湧き起こったり、睡魔が襲ったりした経験は誰にでもあるのではないかと思います。
ある感情に心が支配されるー そんな時にピッタリの表現が come over ... です。
例えば、
A sudden feeling of anger came over me. (突然、怒りがこみ上げてきた)
怒りなどの感情が湧き上がると人間はしばらくその感情に支配されてしまうものです。その「支配される」という語は 「〜を覆う」というイメージを持っている over に現れています。
over を「〜の上に」と覚えると over のイメージが薄れてしまうので、「覆われた」というイメージで覚えることが大切です。
「ある感情が・やってきて ( come )・(人)を覆う( over 人 )」
が、この表現の意味するところです。
英語の覚え方として、”come over = (感情が)込み上げる」と暗記するのが普通だと思いますが、
前置詞(ここでは over ) などの語句の本来持つイメージやコアーに基づいて理解すると、
定着率が深まっていくと思います。
この「覆う」というイメージは「弧を描く」イメージにもつながります。
The dog jumped over the fence. ( フェンスを飛び越えた )
Can you see that big bridge over the river? ( 川にかかる橋 )
He ran over a cat last night. ( 猫を車でひいた )
She was so sad that she put her hands over her face. ( 手で顔を覆った )
どうでしょうか。全て「弧を描く」イメージがあるのが分かると思います。
また、come over の類義語として、wash over や rush over も使えます。
最後に”湧き上がる“幾つかの感情を取り上げます。
A calm sensation came over me.
( 穏やかな感覚が押し寄せてきた)
A sudden feeling of dread washed over
him. ( 突然の恐怖感が彼を襲った)
A wave of sleepiness rudhed over her.
( 眠気の波(睡魔)が彼女に押し寄せてきた)
An eerie feeling came over Tom.
( 不気味な感じがトムを襲った)
不意に襲ってきた感情を表す時にはぜひ使ってみて下さい。
Hope to see you soon! Thanks.
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