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Cut illustrations #5 雪遊び
テーマ毎に制作してきた「カットイラスト」たち。
どんな想いで、描いてきたのか…
いま一度作品を見つめ直しながら、その意図を紐解いてゆきます。
今回のテーマは「雪遊び/ウィンタースポーツ」です。
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冬ならではのイベントは何だろう?と考えた時、思い浮かんだのが「スキー」などの雪遊びで。
私自身、それほど馴染みはないものの、スキー場の写真資料などを見ながらその情景を読み取っていきました。
雪原の白に映えるカラフルなウェアが印象的で、雪山の斜面に点在しながら思い思いに楽しむ人たちの様子に、行楽地ならではの賑わいを感じました。
![](https://assets.st-note.com/img/1738204720-BhoVzta5RDUZTyEKMkX6isuc.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738204757-KSj94O5uWIzQAfpHX0T3ch8g.png?width=1200)
スキー板に足を固定する装具や、たっぷりとした服装など、細かい部分を注視して調べながら、スキーならではの格好を表現できるようにしました。
一枚の写真をパッと見て理解するのは難しいので、色々と写真を見比べたり調べたりする手間はかかりますが、固有の知識や構造を知るのはけっこう面白いです。
リアリティを求めると、どっしりと腰を据えて向き合う必要がありますが…時間や体力との兼ね合いを測るのが難しいところです。
![](https://assets.st-note.com/img/1738219216-J4DUq5dxzvsV76YGeOuh1ftm.png?width=1200)
帽子や手袋などの小物があったり、板や服の模様を描くこと、全体の配色を考えて塗り分けてゆくのも楽しい工程です。
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ちょうどフィギュアスケートの世界大会が開催されるなど、その様子を見て滑走するフォームなどに関心を寄せていたころ。
スケッチを繰り返しながら、スケートの動きをトレースして…
ある場面を切り取って、静止画(ポーズ)にする流れで、一連のイラストを制作しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1738203912-eEkz9NiOBrX7Z4Cxg8UWp0y1.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738224617-3n5sGMrwz4dtIKqV9EFPROav.png?width=1200)
背景があると、より精細なイメージを想い描けるように思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1738225423-JT2myWueiQC8dcRkvnIS3gpt.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738225469-tQPS8DglTdIvx3oci9zUMOya.png?width=1200)
ラフ画(下書き)としてのスケッチは必ず描きますが、頭の中にはっきりしたイメージを描けないと、ぎこちない画になるようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1738226587-0ItwJzNWUiMyxBdmsbl37qSG.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738226769-Xs1eJ4kOcwAS89WvRQHaN3ih.png?width=1200)
いきいきとしたシーンを描けるといいな、との想いが根幹にあるようです。
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「カットイラスト」の制作は、様々な世界と私自身をつないでくれる「架け橋」のようであると、今回の振り返りで実感しました。
そしてその先は、たくさんの「ひと」や「いのち」が迎えてくれる場所であってほしい…そんな風に、思うのです。
ひとりでは辿り着けないその地で、多くの仲間たちと出会いながら、よろこびを分かち合ってゆけるといいなと思います。
★スキー場の遠景イメージを描いた作品