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Cut illustrations #5 雪遊び

テーマ毎に制作してきた「カットイラスト」たち。

どんな想いで、描いてきたのか…

いま一度作品を見つめ直しながら、その意図を紐解いてゆきます。

今回のテーマは「雪遊び/ウィンタースポーツ」です。


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冬ならではのイベントは何だろう?と考えた時、思い浮かんだのが「スキー」などの雪遊びで。

私自身、それほど馴染みはないものの、スキー場の写真資料などを見ながらその情景を読み取っていきました。

雪原の白に映えるカラフルなウェアが印象的で、雪山の斜面に点在しながら思い思いに楽しむ人たちの様子に、行楽地ならではの賑わいを感じました。


スキー板に足を固定する装具や、たっぷりとした服装など、細かい部分を注視して調べながら、スキーならではの格好を表現できるようにしました。

一枚の写真をパッと見て理解するのは難しいので、色々と写真を見比べたり調べたりする手間はかかりますが、固有の知識や構造を知るのはけっこう面白いです。

リアリティを求めると、どっしりと腰を据えて向き合う必要がありますが…時間や体力との兼ね合いを測るのが難しいところです。


帽子や手袋などの小物があったり、板や服の模様を描くこと、全体の配色を考えて塗り分けてゆくのも楽しい工程です。


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ちょうどフィギュアスケートの世界大会が開催されるなど、その様子を見て滑走するフォームなどに関心を寄せていたころ。

スケッチを繰り返しながら、スケートの動きをトレースして…

ある場面を切り取って、静止画(ポーズ)にする流れで、一連のイラストを制作しました。


連続写真のように
背景とともに

背景があると、より精細なイメージを想い描けるように思います。


アイスホッケーの写真から、動きを想像しながら
アイスホッケーの試合を想定して


ラフ画(下書き)としてのスケッチは必ず描きますが、頭の中にはっきりしたイメージを描けないと、ぎこちない画になるようです。

ちょっとカタい?

いきいきとしたシーンを描けるといいな、との想いが根幹にあるようです。


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「カットイラスト」の制作は、様々な世界と私自身をつないでくれる「架け橋」のようであると、今回の振り返りで実感しました。

そしてその先は、たくさんの「ひと」や「いのち」が迎えてくれる場所であってほしい…そんな風に、思うのです。

ひとりでは辿り着けないその地で、多くの仲間たちと出会いながら、よろこびを分かち合ってゆけるといいなと思います。



★スキー場の遠景イメージを描いた作品



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