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目の前にある、すべてのもので自由に遊ぼう。『まるまるまるのほん』――絵本を思い出すところ#8
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
あか、あお、きいろ、
絵本のなかの「まる」と遊ぼう。
絵本から飛びだした「まる」は、
原っぱを転がっていくよ。
ちらばった「まる」をひろって、何しよう?
「まる」をおして、ならべて、ころがして、
遊び方はどんどん変わっていく。
目の前にある、すべてのもので自由に遊ぼう。
次は、「まる」を
空に向かって投げてみよう!
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『まるまるまるのほん』 作/エルヴェ・テュレ 訳/谷川俊太郎
フランスの絵本作家エルヴェ・テュレさんの作品を、詩人の谷川俊太郎さんが翻訳した、2010年刊行の元祖・読者参加型絵本。
「きいろい まるを おして つぎへ いこう」の一文から始まるこの絵本は、「読む」だけではなく、「本全体を使って遊ぶ」ように楽しむユニークな1冊です。ページの「まる」を押して、こすって、ゆすって……次は、どうなるかな? インタラクティブ絵本が馴染み深いものとなった現在でも、シンプルな色と形で大胆に展開するその内容は、いつまでも新鮮さを失わない傑作絵本です。
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2900126.html
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(文・編集/齋藤侑太 写真/白井晴幸)
ポプラ社 齋藤侑太
1985年、茨城県生まれ。2012年、ポプラ社入社。営業職、社内デザイナー、幼児向け書籍の編集を経て、2020年から絵本の編集を中心に担当。
白井晴幸
東京都生まれ。2010年、多摩美術大学卒。作家として活動する傍らカメラマンとして本の装丁や風景、建築などを撮影している。≪Website≫