見出し画像

まるで火をふく、タイヤのドラゴン!『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』――絵本を思い出すところ#23

絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。



画像18

画像18



街のなかに、とつぜんあらわれる巨大生物。
屋根のあいだから、ぎらりと光る眼。



画像18

画像18



まるで火をふく、タイヤのドラゴン!
大きな口に、白いきば。



画像18



毎日遊んだ公園の主。
今も変わらず、
古タイヤに囲まれて鎮座する。



画像18

画像18



大好きなゾロリの本みたいに、
ドラゴンたいじにでかけよう!




画像18

画像18



大きな黒いタイヤをくぐり、
お姫さまをさらったドラゴンは
すぐそこに。



画像18

画像18



だけど、知ってる? ドラゴンのひみつ。
何度読んでも、面白い!



画像18

画像18



いたずらの天才ゾロリ、イシシ、ノシシ。
大人になっても、永遠のヒーローたち。



画像18



どんなピンチものりこえて、
ゾロリの旅は続くのです。



画像17



画像1

『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』 作・絵/原ゆたか
原ゆたかさんのゾロリシリーズ記念すべき1作目。
ひとりでいたずらの修行の旅に出たゾロリ。あるとき、ふたごのいのししイシシとノシシから、この国のお姫さまが結婚することを聞き、花むこになるべく作戦をたてることにしました。結婚式の当日、お城のかべのむこうから大きなドラゴンがあらわれ、お姫様をあっという間にさらっていってしまいました! 「ドラゴンを退治してみせます!」と王さまにちかったゾロリですが、はたして……。
いたずらの天才ゾロリがアーサー王子に次々としかける悪だくみの数々には、ニヤニヤとワクワクが止まりません。本のすみずみまで詰まったサービス満点のギャグを見れば、たくさんの子供たちが夢中になってきたことも納得。読めば、とにかく楽しく元気になる作品です。
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/5250097.html


(ロケ地/西六郷公園〈タイヤ公園〉 文・編集/齋藤侑太 写真/白井晴幸)

画像18

ポプラ社 齋藤侑太
1985年、茨城県生まれ。2012年、ポプラ社入社。営業職、社内デザイナー、幼児向け書籍の編集を経て、2020年から絵本の編集を中心に担当。
白井晴幸
東京都生まれ。2010年、多摩美術大学卒。作家として活動する傍らカメラマンとして本の装丁や風景、建築などを撮影している。≪Website