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Musique Non Stop in Naeba

年に一度、夏フェス行ったよ記録となっているnoteを更新。
相変わらずのなぐり書きの雑記で失礼。

一昨年SONIC MANIA、去年SUMMER SONICときて、
今年はFUJI ROCK FESTIVALへ二日目のみ参加。
学生時代に行ったきりなので、なんと実に17年ぶりである。
お目当てはKRAFTWERK、girl in red、The Last Dinner Party、折坂悠太、くるり。

当日は早起きして電車に揺られ、新幹線に揺られ、バスに揺られ、
朝の10時頃には会場に到着。
途中、アミノバイタルでドーピングも完了。
大学時代の友人と合流。
17年前も彼と一緒だったが、彼はこの17年間何度も来ているらしい。
ソロ参加だと思っていたので心強い。
ビールで乾杯し、グリーンステージ後方で東京スカパラダイスオーケストラを眺める。
各ステージ間を移動しながら会場に体を馴染ませつつ、食事。

グリーンステージでThe Last Dinner Partyを観る。
尊い。
アルバムは1枚のみなので聴きたい曲はほぼ披露。
Blondie『Call Me』のカバーに会場は爆裂に盛り上がる。
見事な日本語MCにその場の誰もが心を奪われたであろう。
終演後、近くの人が「次来日するときメンバー半分になってそう」などとわけのわからんことを抜かしており、なんでそんなクソみたいなことを言うんだと憤慨。お前の貯金が半分になれ。

若干激しめの雨に見舞われるがそれもすぐに止み、太陽がまた姿を見せる。
日差しは暑いくらい。
それでも適度に風があり、都内の蒸し暑さとは比べ物にならないくらい心地良い。
天候に関しては拍子抜けするほどに終始ちょうどよかったと思える。
さらにビール、いいちこのハイボールなどを注入。

気になっていたGlass Beamsを観にレッドマーキーへ向かうも、ものすごい人で入れず。おそらく入場規制。
漏れてくる音があまりにも素晴らしい。じっくり観たかったが仕方ない。

もちぶたを食したり、再びグリーンステージ後方でのんびりと過ごす。
10-FEETを眺めながら、次のお目当てのためにホワイトステージへ向かう。
友人は翌日が仕事のため夕方には帰るとのことで、ここでお別れ。

さあ、ここからが孤独なフジロックの始まり。
面白くなってきたぜ。
ここで二度目のアミノバイタルをキメる。

ホワイトステージにて折坂悠太のステージを堪能する。
彼のライブを以前観たのは、2019年の東京キネマ倶楽部でのワンマン。
その頃とはまたひと味違い、ホワイトステージに合わせたかのようなオルタナティブなサウンドメイクを感じた。
想像以上にアグレッシブな演奏。フランク・ザッパみたいな曲あった。
『윤슬(ユンスル)』に感激。
秋のワンマン行きます。
『平成』は最近やらないねぇ。

そのままホワイトステージに留まり、くるりを待つ。
くるりは昔から好きで今もよく聴いている。
学生時代にCOUNTDOWN JAPANなどで何度かステージを観ている。
でも単独には行ってない。アルバムも最近はそこまでしっかり聴いてない。
でも観られるのなら楽しみ。そういう距離感。
そのくらいの気持ちでいたせいか、完全に油断していた。
今回の我がフジロックのベストアクトと言えるどころか、我が生涯で目撃したライブのベストと言っても過言ではないほど、素晴らしいものだった。
くるりの好きな曲ベスト5に入る『奇跡』から始まるなんて、誰が予想していただろうか。
この時点でもう目頭はユルユルに。
アウトロのセッションの辺りで、なにか感じ始める。
なんだこれは…。バンドのアンサンブルが異様に気持ちいい。
続く『Morning Paper』の切れ味と岸田繁氏のテンションに思わず笑ってしまうほど。
この時点で「今日のくるりのライブはヤバい」と確信。
そこからの『ロックンロール』への繋ぎがあまりにも見事であり、私の涙腺は崩壊するのであった。
『World's End Supernova』の演奏に震え、締めの『潮風のアリア』まで、もう何もかも最高。完璧なセットリスト。
こんなにも激情に駆られるパフォーマンスはそうない。

もう帰ってもいい。そのくらいの満足感。
そして突如襲ってくる疲労感と頭痛。
このままではKRAFTWERKを楽しめない…。

頭痛薬を胃に流し込み、すっかり暗くなったグリーンステージの後方で少し横になる。
聴こえてくるBeth Gibbonsは当然良すぎる。ちゃんと観たい…。
しかしここは無理せず休む。
薬が効き始め、トリのKRAFTWERKを観に向かう。

KRAFTWERKを観るのはこれで三度目。
最初は2012年のNO NUKES。二度目は2019年のオーチャードホール。
今回はなんたって野外。
発表された当時は、「KRAFTWERKは屋内のが良いでしょ…」なんて思っていたが、流石にこれを観てしまったら土下座である。
音数は少なめ、BPMだってそれほど高くない。なのにこのえげつない音圧は一体なんだ。
過去二回と比べても圧倒的に音が良く感じる。
遠慮なしの爆音野外だからだろうか!
とにかく気持ち良すぎる。
苗場に降り立つUFO、坂本龍一への追悼、話題沸騰中の『Radioactivity』のフクシマバージョンと、完璧なステージだったではないだろうか…。
ひとりずつ退場していくあれは本当に素敵でかっこいい。
全編があっという間に過ぎ、アンコールはなし。
ブラボーです。

終演後のグリーンステージに流れるRadiohead『Creep』をみんなが歌う光景にグッと来る。
甲本ヒロトの言葉が身にしみる。
「ロックンロールが好きなのは自分だけなんじゃないかと思ってた。
でもここに来て、そんな人が何万人もいて嬉しかった。」(的なやつ)
ほんとこれである。『Creep』歌えるお前ら普段どこにいるんだよ!

若干時間が被っていたホワイトステージのgirl in redは体力の問題で断念…。
なるはやで単独頼みます。
流石にもう限界。ドーピングも切れかけ。
しかし、始発のシャトルバスまで待たなくてはならない。
食事し、レッドマーキー後方で2many djsを眺める。
選曲がとても良い。最後には彼らもYMOで坂本龍一を追悼。

CRYSTAL PALACE TENTでYin Yinが観たかったが、人が多く入れず。
隣でサーカスを観たり、仮眠を取りつつ時間を潰す。
この時間に独りは流石に暇を持て余しすぎる。

深夜3時半。GAN BAN SQUAREで石野卓球を観る。
彼のDJパフォーマンスを観るのは初めて。
前にプレイしていたDJと交代する形で卓球氏が登場し、
ターンテーブルをいじると、瞬く間に卓球サウンドになることに感動。

最後のステージを楽しみ、早めにシャトルバスへ並ぶ。
数分後、後方にはものすごい数の人の列。
早めに並んでおいてよかった…。
最後のアミノバイタルをキメ、眠気と戦いながらバスを待つ。
ああ、終わってしまった。

ところでこれ↓は、17年前にフジロックのゲート前で見知らぬ大人のお兄さんが撮ってくれた写真。

帰り際にゲート前でひとり最後の写真を撮っていたら、
この頃の自分らと同じような学生風の5,6人組の男女に写真をお願いされて撮影してあげた大人のお兄さん(おじさん)は、一人で昔のことを思い出しながら帰路につくのであった。

久しぶりのフジロック、本当に楽しかった。
ありがとう。また来年も行きたいと思ってしまった。
ああ、こういうことか…。

ダイエットの成果というか、体力は確実に昨年よりついている。
この調子で9月のロック・イン・ジャパン・フェスティバルでまたお会いしましょう。

追記。
持ってって良かったものリスト。
・折りたたみ椅子
・レジャーシート
・大量のおやつ(特に一口羊羹)
・Mag Safeのモバイルバッテリー

会場内の感想。
トイレの綺麗さにびっくり&水が冷たくて気持ちいい&備え付けのハンドソープが良い香りで手を洗うだけで生き返る。
民度がわりと高い印象。
深夜帯、普通に喫煙所以外でタバコ吸ってるやついたけど。
スタッフの愛想が良い。
音響が異常に良い。
フードは個人的にはハズレ寄りなものを引いてしまった。
もちぶたは鉄板。
深夜に食べたあったかいカヌレが美味。

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