「凍える」

おはこんばんにちは、ぽさつてす。
坂本くんの舞台「凍える」を見てきたのでその感想noteです。
今回ポスターの写真を撮り忘れました。

あらすじ

10才の少女ローナが行方不明になった・・・それから20年後のある日、連続児童殺人犯が逮捕された・・・児童連続殺人犯のラルフを前に、ローナの母ナンシー、精神科医のアニータがそれぞれ対峙する。三人の内面に宿る氷の世界・・・拭いきれない絶望感、消えることのない悲しみ、やり場のない憎悪、そして・・・
それぞれの止まったままの時間が、不意に動き始める。
善悪の羅針盤を持てなかった男・・・裁くのは誰か。
https://stage.parco.jp/program/kogoeru/

感想

演者の皆さん

坂本くん 連続児童殺人鬼なんて普通に暮らしていたら絶対になり得ない人間を、見事に演じられていて素晴らしかったです。シリアルキラーであるラルフの幼い心も表現されていて、見事な2面性でした。彼の「口が滑った、ごめんあそばせ。」というセリフが印象的。
あとは、脚長おじさんすぎて毎度見るたびにスタイルいいなってびっくりします。

鈴木杏さん お医者さん役で、彼女も闇を抱えているんだけど、シリアルキラーのラルフと関わることで心の氷を溶かしていった感じ。お医者さん役で、プレゼンシーンも出てくるから、専門用語が入った台詞とセリフ量、そして長台詞が多いから、覚えるの大変だっただろうなと…。

長野里美さん 個人的にはこの方が1番印象に残っています。ラルフによって殺された少女の母親役で、憎しみに苛まれているところからラルフに会ってからの感情の流れが1番読み取りやすかったです。これが母親か〜となりました。

全体の感想

最近の舞台ってプロジェクションマッピングが流行りなのかしら…。
この舞台は、章立てのような形で壁に「1章◯◯」とシーンのタイトルが順に出てくる感じでした。

いやあ…なんというか…
「凍える」というタイトルをこういう風に回収していくのか〜と思いました。
登場人物は最初、みんな何かしら心に何かを抱えていて、それが「凍っている」状態だと捉えました。物語が進んでいくにつれて、お互いがお互いの心を(良くも悪くも)溶かしていっているように感じました。

3人しか出てこないお芝居で、もちろんセット転換もなくて、ステージに置かれている十字路でお互いの空間を仕切っているという、シンプルな作りの舞台でした。
シンプルではあるけど、中身はめちゃくちゃ濃いし、多分何度も見ないと咀嚼できないような内容でした。

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