映画を観ようと思う。「Miss Sloane」
観たいと思った映画を観たい時に観ていく映画鑑賞メモです。
先日、Amazonプライムで「Miss Sloane」(邦題:女神の見えざる手)を観たので、感想など。ネタバレ…あるかもしれません。
私の映画鑑賞方法について
基本は「洋画を字幕版で映画館で観る」。邦画はほぼ観ません。吹き替え版も観ません。映画に求めるのが「非日常感」、「エンターテインメント」と「ダイナミックさ」だからかな。観るときはポップコーン大盛り+炭酸飲料必携(むしろポップコーンを食べに行っている感も否めません)。
でもどうしても公開中に映画館で観られない作品も、もう一度観たい!フガフガ‼ってなる作品も沢山あるので、その場合はWOWOW、WOWOWオンデマンド、Amazonプライムなどで観ます。ポップコーンも極力携行で。
ジェシカ・チャスティンが好きなんです。
主演のジェシカ・チャスティンを観たくて観た、という感じです。
彼女の綺麗な赤毛が好きで。赤毛の女優さんて希少です。
思いつくのはジュリアン・ムーア、エイミー・アダムスくらい?
美しい赤毛が風になびいてたり、ダークな色調の背景の中ぽつんと映っていたりするとストーリー云々よりそっちを観てしまうというw
そもそも天然の赤毛って人口的に非常に少ないんだそうです。だから昔は差別的な扱いを受けていたのかしら…神秘的なものって畏怖を感じさせるもんね…
って。赤毛の話はさておき。
ロビイストってなに?
なんかアメリカの政治ドラマや映画に必ず出てくる「ロビイスト」。
日本の政界とはあんまり結びつかない「ロビイスト」。
だけどめっちゃ影響力持ってそうな「ロビイスト」。
「ロビイストとは-
利益団体が議会に直接働きかけて立法を促す活動をロビイング(lobbying)と呼び、利益団体の代理人としてロビイングを行う人々をロビイストと呼ぶ。」(集英社イミダス 時事用語事典より)
つまり、企業や活動団体が自分たちの主張したいことをとりまとめて直接議員さんたちに働きかける人。そこには献金やらなんやらも絡んでくるので、ロビー活動先進国のアメリカでは「ロビイスト=ちょっとダークなお仕事」みたいなイメージらしいです。(あくまでイメージ、です。)※調べていたらロビイストに関する面白い記事があったので、貼っておきます。
そして、どうやら日本にもロビー会社(っていうのかな?)がいくつか誕生しておりその数も増えつつあるようです。
まぁそもそも日本の政治においても昔から「ロビー活動」的なものなあったけどそれ自体を仕事にする会社がなかっただけで、ロビー会社が絡んでくるとより入り組んだ藪(闇)になりそうな気がしますけど。
こうやって世界は回っている。残酷。
剛腕で有名な女性ロビイストが政界と業界の重鎮を敵に回してしまったことから「追い込み」をかけられていく、というストーリーです。
対する敵は「年配・男性・権力あり」という分かり易い対比で、端々に女性に対する蔑視があったり、主人公が全編通して勝ちを取りに行くキャンペーンの主題が銃規制だったり、アメリカの話ではあるものの馴染みのある題材によって展開していくので小難しい政治映画ではありません。
全編、主人公陣営と敵対陣営の出し抜き合いが続いてハラ☆ドキが止まらなーいというのがこの作品の流れです。が。
純粋な志で問題解決を訴えたいという力が政治を動かしていく、わけはなく、裏ではこんな風に動いているんだよ~という現実を見せられます。
結局狡猾さと豪胆さと非情さが必要で、純粋な志なんてあってもなくても問題にならない。あぁ、現実世界ってハードだ。残酷。
あまりに強烈なパワーゲーム、この人たちほんとに同じ生身の人間かい?タフすぎる。
気持ちいいエンディング
ただ主人公は単純な「冷酷非道な剛腕ロビイスト」ではない、彼女の言葉、ふるまい、行動にはすべて「意思」がある。
ということがエンディングに向けて次第に明らかになっていきます。
無慈悲で有能で、チームだけでなく上司に対してすら手段を選ばず常に勝つことだけを求め続ける傲慢な女性ロビイスト。
観ている側が「この人このまま潰された方がいいわ。」なんて気にもなる程、全然肩入できない・鼻持ちならない主人公がどんな結末を迎えるのか。
気持ちいいですよ~最後。
フラットなまま観た方がいいです。
ロビイストになりたいとは思えないけど。