営業マンとコーヒーと猫、どれかの話

引っ越しがようやく終わった。2階建ての2階。ベランダも広くなり、下の階には3人家族が住んでいた。大家さんは「猫1匹なら良いよ。でもほかの人には内緒ね」と言ってくれたので引っ越しする事が出来た。

新しい我が家に来た「はな」は走り回り、跳びはね、元気復活。実家の母親は少し慣れてきた頃に僕が引き取ったものだから、残念がった。その頃奥さんも仕事をしていて、昼間は誰も居なかった。はなにとっては寂しかったと思う。だから夜や休みの日は沢山甘えてきた。

はなはメスだった。避妊手術は気が気ではなかった。エリザベスカラーをして戻って来たはなを見て、「ごめんな、痛かったよなぁ」と撫でた。でも僕より奥さんの方が仲良くなった。「拾った恩、もう忘れたのかよ！(笑)」と思ったが、はなが幸せならそれで良いのだ。