イースターのAgneau pascal
昨日はイギリスのイースターのお菓子
今日はフランスのイースターのお菓子です
復活祭は英語ではイースター、フランス語ではPâques(パック)と言います
フランスではパックの頃はチョコレートを食べるようで、街のお菓子屋さんではこの時期に店の外にワゴンを出して、卵やにわとり、うさぎなどのチョコレートを大きなものから小さなものまで取り揃えて売ってます
売ってる期間も長くてバレンタインより盛大でした
ドイツ国境に近いフランスのアルザス地方では、また独特なお菓子が用意されています
アニョーパスカルAgneau pascal(復活祭の羊)という焼き菓子です(過去写真)
アルザス地方はスフレンハイム焼という陶器が名産で、クグロフも陶器の型で焼かれますし、いろんな料理やお菓子で陶器が使われています
これを飾っていると、あのツノは何なの?と聞かれることが何度もありましたが
実はツノではありません
焼くとき型が倒れないようにする「足」なのです。一枚目の写真の型を逆さにすると二枚目の写真のようになり、この中に生地を流します
鉄のクリップみたいなのを外すとこうなって型から出せます
何と古風な型でしょうか。いまだにこれ使ってんですよー!
アルザスにいた時、クグロフ型やアニョー型や陶器の型や器をたくさん買って日本に送ったのですが、8割割れてました。
今持ってる陶器のアニョー型やテリーヌ型、クグロフ型は数少ない生き残りのお宝です。
アニョー型は背が高く、今のオーブンに入らないので焼けなくなってしまいました。残念です
とか言いつつ、ご覧の通りアニョーの型は複雑で手入れがめんどくさくて、しかも2つしか持ってなかったので、実際はあまり使ってなかったんですよね
お菓子屋さんは春がちゃめちゃ忙しいので、復活祭のお菓子に手を出すのが厳しいスケジュールでした。イベントが秋〜春に集中してつらい!
焼いたら可愛いんだけどね。
アニョーパスカルがどんなお菓子なのか、私は居た時期が違ったので実際に食べる機会がありませんでした
本によるとビスキュイのような軽いスポンジのものや、パウンドケーキ風のものなど色々で「これが正解」というほどしっかり決まってない感じ?だったので、私はリッチな卵とバターが多めのスポンジっぽい生地で作ってました。
素朴な素材で作ることが多いので、そのまま食べるというよりジャムをつけて食べるお菓子みたいです
とりあえずお祭りのお菓子は贅沢にリッチにつくるに限る!
イースターの今日はどんなお菓子を食べますか?☺︎