資格がない
「資格がない」
アイリーン・キャディ「心の扉を開く」の10月9日のところには、こんなことが書いてある。
「どんな魂でも、人生において最良のものを求めています。あなたがそれを受け取る用意ができた時、その最良のものが、あなたのもとにあらわれます。あなたは心の底から本当の喜びをもって受け取らなくてはなりません。自分にはその資格がないとか、まだ用意ができていないと思ってはなりません。もしあなたがそういう態度でいると、自分の運命をとどこおらせてしまい、エネルギーの流れを止めてしまうのです。」
僕にとってのポイントは「自分にはその資格がないとか、まだ用意ができていないと思ってはなりません。」だ。
お金が儲かる、とか、社内で昇進する、とか、素敵な結婚相手が現れる、とか、そんなことがあったとき、「僕はまだ一人前じゃないから」という理由で、ぜんぶ壊してきた。
当時の合言葉は「チャンスはピンチ」。
チャンス到来、のときは、気をつける。
チャンスは、決して掴んではいけないし、モノにしてはいけない。
そんなことを、ずーっと続けてきた。
「勝つ」ことは、とにかく遠ざけてきた。
そんなだから、楽しい人生になるわけがない。
いつも「死にたい」と思い続ける人生だった。
それも、ブッダの生き方に感銘を受けたことがあったと思うのだけれど、現実に、ブッダの生き方ができるわけではないのだが、夢を追いかける、理想を追い求める、という、気持ちだけが空回りする状態だった。
のだろうと思う。
今世との縁をなるべく持ちたくない、という感覚は、現在も変わっていないが、これからは、資格があろうがなかろうが、受け取ろう、受け取るぞ、と、いちおう決意した。
「受け取る」という、これまで永年にわたって、やったことのないことをやろうとしても、やり方がわからないから、できるかどうかは、わからない。
でも、「受け取る」と思わなければ、始まらないので、とりあえず、そう決意したつもり。
で、余計なことだが、「神様、受け取るから、ください」と言った。
さて、どうなりますことやら。