ニコライ・メトネル 2つのおはなし 作品20
「ニコライ・メトネル 2つのおはなし 作品20」
第1曲は、なんとも感情的な曲。大きく波打つ感情の起伏がなんとも、ヒロイックと言おうか、大人気ないというか。
メトネルさんの楽譜にしては珍しく、冒頭から、ペダルを踏め、と書かれている。ペダルを踏んで弾くと、美しい残響に混じって、黒く沈んだような音が混じる。
高揚する感情の中に、悪い思いや、沈んだ思いが混じっているような感じで、もしかすると、この曲も、シェイクスピアの小説や戯曲の登場人物に着想したのかもしれない、などと思う。