見出し画像

宇多田ヒカル「花束を君に」

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」の主題歌として、ご存知の方も多いかも。

個人的に、日本のポップスの詩では最高の部類の一つだと思うし、実際、聴くとしばしば涙が出ます。

有り余る技術を抑制した歌唱も、イギリスの一流ミュージシャンによるシンプルな演奏も、この曲に合っています。

歌詞はそれぞれ聴き手が解釈するものであり、歌詞の解説は控えますが、MVを観ていると、宇多田ヒカルが、母親(歌手の藤圭子)とダブって見える時があります。

宇多田ヒカルにとって、母親とはどのような存在だったのか。

藤圭子の人生について多少なりとも知っている僕には、宇多田ヒカルの心情を想像するに余りあります。
ただ言えるのは、言葉を超えた表現の力が、聴くたびに強く胸を揺さぶります。

宇多田ヒカルの哀悼の念にとどまらないアンビバレントな心情も含めて、日本のポップス屈指のレクイエム(鎮魂歌)です。

いいなと思ったら応援しよう!

街場詩人Hideoの書斎
サポートエリアは現在未設定です。サポートしたいお気持ちの方は、代わりにこの記事へのコメントを頂ければ嬉しいです。