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「人命最優先」というお気持ち表明
2019年4月19日、豊島区東池袋の日出町第二公園前交差点において二人の方が亡くなり、十人が重軽傷を負う悲惨な自動車事故が発生した。このモニュメントは、この事故の被害者を含む全ての交通事故被害者を追悼するとともに、交通事故の根絶と安心・安全な社会を願って、現場近くに設置されたものだ。(豊島区HP: https://www.city.toshima.lg.jp/335/2002181419.ht
逃げ恥は「ムズキュン」であってフェミニズムやポリコレではないというお話
「逃げ恥新春スペシャルがフェミっぽくて嫌いだ」とか「逃げ恥新春スペシャルはフェミニズムだから素晴らしい」という意見が散見される一方で、「逃げ恥は別にフェミでもポリコレでもないよ」という論考が見当たらなかったので、一応まとめておく。
「逃げ恥はフェミニズムだ」という人は逃げ恥もわかっていなければフェミニズムもわかっていないし、仮に製作者があの脚本と演出にフェミニズムを仕込もうとしているとしたら製作
「本質的思考」に関する本質的考察
「本質」という言葉がよく使われる。
「まずは本質的問題を探ろう(キリッ」とか、
「それって本質的には何も解決してないよね(ドヤァ」とか、
「ちょっと待って?わたしたち、本質を見失ってない?(ニチャァ」といったように。
「本質」という言葉を使っている人の顔はそれはもう気持ち悪いぐらいに輝いており、自身の鋭い発言に酔いしれ深刻な二日酔いに見舞われること請け合いだ。それほどまでに人を魅了する「本質
【要約・感想】『歴史の終わり』フランシス・フクヤマ
1989年に『ナショナル・インタレスト』誌に掲載された”The end of history?”という論文をもとにした著作。リベラル・デモクラシーは人類がたどり着いた政治思想・政治制度の最終形態であり、「歴史の終わり」が訪れたと主張する。
【内容】
① 近代科学の導入と経済の自由化は歴史的必然である
② 政治的民主化は経済的自由化の必然的帰結ではない
③ 歴史のプロセスは「承認を求める闘争」であ
【考察】『ハーモニー』伊藤計劃
胸の膨らみと世界のあり方についての思春期女子のよくある悩みを聞きながら今日も酒がうまい。
【以外ネタバレを含む】
"Ghost in the machine"とは、デカルトの人間観を揶揄したギルバート・ライルの言葉だ。「心は身体の中にありながら身体を支配する」とする機械論的な心身二元論に対して、「そのような考え方では、我々の自意識について『機械の中に幽霊が住んでいる』としなければ説明がつかない」
コロナ・ショックを受けて考えるべきこと
新型コロナウイルスを巡る一連の騒動は、人間や国家、国際社会が持つ様々な性質を炙り出していると思う。一介の大学院生として、このような時にこそ考えるべきこと、特に多くの人々が見落としていそうなことを、このタイミングでまとめておくべきだと考えた。
端的に言えば、人命が脅かされている今現在感じている危機感・焦燥感を、目立つ人たち(政治家や公務員など)への憤りではなく、社会をどう変えていけばいいかという公