【ゆったりしたお金持ち-114】若い時の苦労
「若いときの苦労は買ってでもしろ」という言葉があります。実際、若い頃に苦労を重ねた経験が、のちに大きな財産となるということは実体験として感じている人も多いかもしれません。
ゆったりしたお金持ちの家庭では、子どもの教育として、特に若い頃のお金の苦労を体験させるようにしていると聞いたことがあります。
生まれながらにして親が裕福であるということは大変恵まれた環境だと思いますが、そこにあぐらをかいてしまわないよう、親としては注意を払わなければならないそうです。
限られたお金の中で生活することを日常としていると、時には自分を律する必要が出てきます。欲望のままに買い物をしたり、消費したりということはできません。
また、制約の中で自分なりに豊かさを感じるためにはどうすればいいだろうと考えるようになります。
日々の生活の中で工夫したり知恵を付けたりすることは、その後の人生を豊かにするものでもあるということでした。
お小遣いを与える際にも、何に必要なのか、なぜ必要なのかをしっかり考えさせると言っていました。
親を納得させられない程度の物なら、それほど重要案件ではないと突っ返したそうです。
同じ金額を使うにしても、自分の現時点での快楽につながるための支出なのか、将来的に自分への投資になるような支出なのかによっても、意味合いが変わってきます。
そのようなことを学ばせるのも、親としての責任だと言っていました。
かわいいから、子どもにはたくさんのものを買ってあげたいし、多くのお金を使ってあげたいという親心をぐっと我慢して、かわいいからこそ厳しく躾をしなければいけないこともあります。その一つがお金の躾です、と教えてくれました。
お金に振り回されることのない人生がいかに大切であるかということですね。