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クラシック音楽に癒されるはずが興奮しすぎて情緒不安定になる話







クラシック音楽について皆さんはどれくらいご存知だろうか。



クラシック音楽と言っても、
なかなかジャンルが広く全てカバーする事は難しい。


大体は西洋の音楽家達によって築かれた、
古典的&知的で深みのある芸術音楽だろう。



わたしは音大を出たり、音楽を特別深く学んでいるわけではないので知識こそ少ないのだが

(※一応ピアノは5歳〜17歳くらいまで習っていた)


小さい時から親の英才教育で
クラシック音楽と共に育ってきた。


何故かクラシック音楽を聴くとあまりの美しさにうっとりして感情が昂る。


そして飛び跳ねたり泣き出したり
癒されすぎて逆に情緒不安定になる。

(1人で部屋にいる時に限るが)





そんな異常なくらいにクラシックを聴くと脳汁が出てしまうわたくしの、

「個人的BEST5」


を(個人的)エモーショナルメモリーと共に紹介したい。


そして一応言っておきますけども
個人的見解がだいぶ多めなので真のクラシックオタク、事実現実重視の方はくれぐれもご注意ください。





No.1  
美しき青きドナウ /  ヨハン・シュトラウス二世


小学生の時、西洋の古い小説にハマっていた私は
(レ・ミゼラブル、クリスマス・キャロルなど)
西洋の世界観に惹かれる女児でもあった。


また、世代的に「ゼルダの伝説」や「明日のナージャ」など西洋をモチーフにしたようなゲームやアニメなどにも触れていた為、
余計にその重症度を高くしていた。


「美しき青きドナウ」はわたしの中世ヨーロッパへの憧れの心情をそのまんま曲として表現したような曲だと感じる。


車でこの曲がかかる度に、
車から見える日本のこじんまりとした街並みが突然ヨーロッパの大宮殿に見えたものだ


青い空に、青く美しい川。
その周りに華やかで豪華な宮殿に美しい薔薇が咲き乱れる。


当時ピュアな少女だったわたしは、
この曲に合わせてドレスを着て踊り狂うところを度々妄想したものだった。

またパニック障害に悩まされていた頃、
私の精神を安定させてくれた救世主もこの曲であった。

 



No.2  
展覧会の絵 / ムソルグスキー




テーンテーンテーンテテテーン

この冒頭の曲はよくCMやテレビ番組に使われる事があるのでご存知の方も多いだろう。



この組曲は一通りで15曲くらいあるが、
タイトルにもある通り実際にある絵をモチーフにした曲ばかりである。



しかしそのモチーフになった絵が
なんともシュールというか不気味という…

「グノーム 」 より
「殻をつけた雛の踊り」より





それらは全て絵ではあるのだが、
厳密に言えば玩具や時計、衣装や舞台の設計図だそうだ。



作曲者のムソルグスキーは、
友人の設計士のハルトマンを亡くしたその追悼として彼の作品に曲をつけたそう。


その事を想いながら、
色んなサイトの解説を読んで聴いていると
ムソルグスキーのハルトマンに対する想いや、
友を失った悲しみ、
ただのメモのように見える作品を
曲として再び浮かびたがらせてやりたいという信念を感じてグッとくる。



曲の間間に必ず入るプロムナード(冒頭のテーンテーンテーンテテテーン)は、
次の曲の雰囲気に合わせて悲しい感じになったり
明るく壮大になったりする。


そしてラストの「キエフの大門」
かの有名な「珍百景」で使われている 

デーーーーーーン  !デーーーーーーン !
デーーン デ デ デーーーーンデーーーーーンだ。




実は小学生の時にプロムナード(冒頭のテーンテーンテーンテテテーンのやつ)と、リモージュの市場、キエフ大門をピアノで弾いたことがあり、余計に思い入れが強い。

当時は展覧会の絵のモチーフになった作品の不気味さにビビって「ちゃんと弾かないと…なんか、呪われそう」と怯えていたものだ。


曲ごとの解説も面白いので聴く際は、
是非参考までに。👇🏻






No.3  
金婚式 / マリー


こちらはややマイナー曲。

小学生時代、よくダイソーでクラシックCD集を買ってそれを車の中で流していたものだ。

(もう今は…売ってないっぽい?)


その中にあった金婚式の曲は私の心を掴んで話さなかった。



子供時代、田舎町に旅行に行った時にこの曲が車の中でかかっていた。
夕暮れの寂しい光景と山々の静けさがこの曲と何故かリンクする。

丁度そういう光景が拡がっていた時に
この曲を聴いていたのだろう。



それ以降、この曲を聴くと物悲しくノスタルジックな気分になる。



No.4
ピアノ協奏曲第2番 / ラフマニノフ




この曲はクラシック好きの人にとっては定番かもしれない。

「のだめカンタービレ」でも登場していた。



冒頭の重厚感あるピアノとオケのハーモニー。
そして超絶技巧な迫力あるピアノに惹き付けられる。


中盤は落ち着いた曲調が続き、
特に形のわかりやすいメロディーでは無いためクラシック慣れをしてない人からしたら厳しい時間が続くかもしれない。


だがそこをしばらく抜けていくと、
最後に派手にドカーンと花開く感じが最高な曲である。


光が見えない、厳しい世界の第一楽章から
少しずつ慣れながら日常を取り戻しつつ快方に向かっていく第二楽章、
そして全てが完治しようやく「俺の人生だ!!羽ばたいて生まれ変わるぜ〜〜ッ!」と解放感溢れる第三楽章(動画で言うと31:54〜)。



まるで、闘病生活のような曲である。



しかし辻井伸行さんのバックにちょくちょく映る、
ド派手なピンク髪のマダム観客が気になって仕方がないのであった…

おしまい


No.5
『わが祖国』より「プルタバ(モルダウ)」/ スメタナ


1:06辺りから始まるメロディーでハッとする人もいるだろう。

合唱曲でたまに歌われる、
かの有名な「モルダウ」である。


この悲しげなメロディーと重厚感で、
クラシック釘付け小学生時代はもうメロメロになっていた。


これは個人的なイメージなのだが、
初めて聴いた時は同時期に「レ・ミゼラブル」を読んでいたこともありなんか「レ・ミゼラブル」の無常感のイメージとなんか重なるところがある。

レ・ミゼラブルはフランスが舞台の物語で
このモルダウはチェコの音楽だが…

まあ小学生時代の思い出ってそういう謎の現象あるじゃない。(?)



以上が私の個人的BEST5だが、

こうして見ると小学生時代から
既に渋めの曲が好みだったのだと分かった…

ラフマニノフはのだめカンタービレのドラマを見て
それで惚れ込んだのだが、
大体は小学生時代の時に聴いたあの思い出の曲。
という認識がある。


それは思い出補正という熱い過去へのエモーショナルな想いなのかもしれないけれど、

大人になって聴くとまた一段と深みをまして聞くことが出来る。


他にもオススメや、大好きな曲は山ほどあるのだが
あまり書きすぎると1億字を超える恐れがあるので今回はここまででコンパクトにまとめておきたい。

(これでもコンパクト)


今年こそは、クラシックコンサートで熱い涙を流したい私でございました。


おしまい


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