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サブカル女。その成分について(アングラ、ゲーム編)


こんばんは。
突然ですが、わたくしとっても厨二病であると同時にサブカル女なんですよね。



音楽…
アニメ…
ゲーム…
映画…

どれを取ってもややマイナー思考で。



それって割とネット民としては平凡的な事だけど、リアルの人間関係でそのジャンルの事を話すと「何それ?」と言われることばかり。

(というか尖りすぎて見せられないものも多い。)


一般的な知識で言わせてもらうと。

サブカルとは。
大多数の人が好むカルチャーの事を「メインカルチャー」と呼び、
1部のコアなファンに支えられるカルチャーの事を「サブカルチャー」と呼ぶ。

今日はそれをジャンルごとに
ハマってしまった経緯と、
その魅力について語らせて頂きたい。



1.アングラ系



アングラと言えば、アンダーグラウンドの略で、商業性(いわゆる流行に乗ってるかどうか)を完全無視した前衛的かつ実験的な芸術作品全般。


内容な様々だが、エログロナンセンスなものがとにかく多い。


一般受けしないどころか、
ほとんどの人は「怖い」「気持ち悪い」という印象を持つだろう。


なぜ私がそれにハマったのか…


それは「おかん」が始まりだった。




小学生の時、
おばあちゃん家にかつて母が若かりし時に集めた漫画が沢山ある本棚を見つけた。

小5頃の私




その中にあったのが…


丸尾末広・作
DDTという漫画だった。

(表紙からエグいので閲覧注意)

丸尾末広と言えば昨今では「少女椿」が舞台化したり等でサブカルアングラ界隈では話題になっている。


血まみれの無惨な残虐表現…
生々しく汚物にまみれたようなエロ表現…
おどろおどろしく、恐怖を感じる人物描写…
無慈悲なストーリー展開…


そのどれもが小4の私には刺激物(劇薬)過ぎた

(そこで何かおかしくなったのかもしれない)


それ以降、思春期になり
少女椿のアニメーションをニコニコ動画で見つけた事がきっかけで、
他のアングラ作品(つげ義春の「ねじ式」、寺山修司)などにも手をつけることになる。


※おかんはちなみにこれらの作品全て好きとの事だった。(血は争えない…)



尚、寺山修司は、
90年代に放送されたアニメ「少女革命ウテナ」の斬新な劇中歌に衝撃を受けて、
そこからルート的に入ったとも言える。

(もくしくしもしもくくもしもしくしくも…🎶
という変わった音楽を覚えてはいないだろうか?)

その劇中歌を担当したのがJ.Aシーザーで、
寺山修司の映画の音楽も担当。


それで最近はそんな散らばった断片的なアングラ知識をもっと深めたいと思い、
アングラ系YouTuber「好事家ジェネ」氏のチャンネルで知識を更に集約しているというところだ。



ジュネ様かっこよい〜♡♡推しです♡



ちなみに寺山修司の映画「田園に死す」
シュールレアリズムな表現が用いられており
(かの有名なサルバドール・ダリも参加)
実写なのにアニメのような斬新な映像表現をしている事も特徴。

引用・https://movie.hix05.com/Japan2/jp04.denen.html



※YouTubeに全編あるから是非見てくれい。



アングラの魅力


引用・https://tokyoartnavi.jp/column/5163/



アングラ文化は、
60年代〜70年代、高度経済成長に向けて国中が更なる経済発展を夢見て進み出したその頃一方で

「戦争世代の親の言いなりになんてなるものか」
「誰も見た事の無い、斬新で前衛的で過激で大人達が嫌がるものを作ってやる」


そういった同調圧力へ進む世間に対する「反発心」というエネルギーを感じて、すごく心がワクワクする。

世間に対して私自身も、
「メインカルチャーこそが正義」「多数決で物事が決まる」「ユーザー(お客様)を神として媚びるビジネス市場」という考え方に疑問と孤独を感じており、
そんな時にアングラはすごくそんな自分に共感してくれる世界だった。

尖りすぎたエログロホラーな表現も、
それ自体が独り歩きして怖いもの見たさで見る人も多いが、
実は上記に対する解答としての表現なのだと思う。


できるだけ大多数の「健全」を名乗る大人たちが嫌悪感を感じる表現…

その斬新で尖った、
流行を無視したその堂々たる在り方が
私にとっての「憧れ」だったように思う。


究極の反抗期であり、厨二病的の走りだったのかもしれない。






2.ゲーム



ゲームに関しては、
有名どころ(FFやポケモン、ゼルダ、フロムゲー等)も割と結構やっているものの、
その中でも最近ハマっている「おかしなゲーム」を紹介したい。


時はプレステーション1の時代。


まだゲーム開発に経済的に余裕があった事と、
色んな斬新なアイディアや表現に対して寛容だったカオスなゲーム黎明期。

その時代に「奇ゲー」なるものが生まれてしまった。

そのいくつかをここに記す。

奇妙なゲームこと、奇ゲー



1.L.S.D

引用・https://www.amazon.co.jp/アスミック・エース-エンタテインメント-L-S-D/dp/B000069TV3


完全に某薬物の名前と同じだが、
本編もあながちそこと切り離された感じはしない。

寝てる間に見る「夢」という脈略のない世界の中で、オブジェクトに触れるとワープしたり頭がおかしくなるようなマップをひたすら歩くだけのゲーム。

クリア条件はありつつも、
ゲームの目的は特にないらしい。

そして何も説明も無い。


カラーリングやデザイン、音楽も世界観も全てが脈絡なく狂っていて、本当にイケナイものを摂取した時の幻覚?ってこんな感じなのか??と想像が膨らむ作品。


プレイ動画を載せておくが、
くれぐれも深夜に1人で見ないように。


余談だが、
10年以上前に大学の授業でこのゲームの名前を挙げてレポートを提出したところ、
「LSD(ゲーム)を知ってる女子学生がいる」とサブカル教授が大騒ぎしていた。


2.東脳

引用・http://himajanaikedohimatubusi.blogspot.com/2015/04/blog-post.html?m=1より


LSDと同じ「佐藤理」というマルチメディアアーティストによるゲーム。
こちらはPSではなくWindowsのPCゲー。

こちらもLSDと同じく頭がおかしくなるような世界観。どことなく音楽が、バリの民族音楽のような雰囲気。

東脳(トンノウ)という緑色の人間の頭の形をした島(佐藤理さんの頭)で、奪われた主人公の魂を取り戻すという物語。

登場キャラクターは全員、宇宙外生命体のようななんとも言えないデザインばかり。

ゆっくり実況プレイを貼っておくので雰囲気だけでも楽しみたい人は是非こちらから⬇️

余談ですが、「中天」という続編も作られているそうです。
でも平成初期の教育テレビの雰囲気ってこんな感じだったよね…?(※認知が歪んでるかも)



3.Garage(ガラージュ)

引用・https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000081384


装置に括り付けられた胎児のようなデザインの主人公が、退廃的でスチームパンクな世界を旅して
自分の精神世界を抜け出していくというゲーム。

最近Switchにも配信されたことで有名。

ここの登場人物も人間じゃなさそうな…異形の存在だらけ。
でも本当の姿を取り戻す事ができるかも…?!?


余談だが、
正月の親戚の集まりの時、会話に参加しつつも
ほとんどこのゲームのプレイ動画に釘付けになっていた事は秘密。(どんだけ陰キャなんだ…)

その夢中になって見てたプレイ動画です⬇️

こちらもあまり深夜に見ないように。



4.クーロンズゲート

引用・https://www.google.co.jp/amp/s/www.famitsu.com/news/amp/202302/28293868.php



かつて香港に実在したスラム街の要塞・九龍城砦(クーロンじょうさい)をモデルとしたクーロン城を舞台に、突如風水が乱れて発生した陰界からの影響を正す風水師の話。

とにかくこちらもキャラが気持ち悪い。
(そこが良い)

特に私が大好きなのは、結合双生児を意識したようなキャラクター 「妄娘(わんにゃん)」が推しです。可愛い。

※結構グロい見た目なので各自で検索してください…。


引用・Wikipedia


引用・Wikipedia



余談だが、うちの最強おかん
若い頃に香港の九龍城砦に潜入した事があるらしい。
(当時、治安がかなり危険とされていた模様)

またしてもおかんは、私より強い


奇ゲーの魅力



他にも一般的に奇ゲーとされているものは、
色々あるようだが私が好きな作品をそれぞれ挙げさせてもらった。



昨今のゲーム事情を批判する訳では無いが、
とにかく美少女・イケメン・そして分かりやすいストーリーが市場で膨らみ過ぎて、正直うーんと思う時もある。


そんな時に心の拠り所となってくれるのが、
そういった奇ゲー作品達だ。

私は1番生きづらかった中学〜高校時代をこの奇ゲーに救われた。


と言っても中にはプレミアが付いてしまって手に入らないものもある為、
YouTubeで実況動画やプレイ動画を見るようにしている。

世の中は思っているより広い。



初めて見るような斬新なものもまだまだ世界には転がっているし、
そしてどんな陰の世界に堕ちた人の心も包んでくれるおぞましい作品が多数存在する。

それだけで、
世界は広いと思えてとても嬉しいもの。

サブカルやアングラを愛する気持ちは、
そういった心理なのかもしれない。

だからこそ、
希望を持つ者もいるし
逆にこれらの作品の陰に引っ張られて恐怖する者もいる。


後半では、そんな視点から、
私自身の経験を主に書き記しつつ

アニメ・インターネット・音楽編

を書こうと思う。
(まだ今回よりマイルドな記事になるかと)

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