「幼稚園、楽しかった」
発達障害の三男がお迎え時にいつもいう言葉。
2年前、幼稚園に通うのか、発達支援センターに通うのか悩んだ末、私が出した答えは、家から近くの遊びを中心とした自由保育をしている幼稚園。そして、週一回の個別療育。
個別加配なし、
なんとかなるんじゃないか、
少し発達がゆっくりなだけじゃないか、
集団に入ったら変わるんじゃかいか、
まだまだ認識の甘かった私は、入園から一か月。現実をみて、絶望感に打ちひしがれる。
教室に入らずずっと外にいる息子。
防災頭巾をずっとかぶっている息子。
列に並べない息子。
あーーー、
私の選択は間違ってた?
入園から一か月、ただ必死で、幼稚園や発達支援センターなど様々な所に相談。
発達支援センターへの転園の待機をしながら1年間はとにかく幼稚園と連携していくことに。
「彼がランドセルを背負って小学校にいくことを目指して一緒に頑張ろう。お母さん」
と、いう言葉に涙が溢れる。
あーー、小学校に行くって、こんなに大変なことだったんだ。
そこから、彼の特性に真剣に、向き合う覚悟が生まれた。
幼稚園の先生達は
ずっと外で教室に入らない彼は、
「雨の音と水溜まりが気になるみたいでそれを一緒に見てたんです。」
防災頭巾をずっとかぶっている彼は
「落ち着くのかな。」
列に並べない彼も暖かく見守ってくれる先生達。
そんな彼を特性からくる行動について一度も叱ることなく、彼の気持ちに寄り添いながら幼稚園が彼の生活の場所になるように待ってくれました。
「幼稚園、楽しかった」
その言葉が聞ける限り、今の道を信じて、だけど、いつでも軌道修正できるように、日々精進していく、そう思った2年前。
年長になった今も
「幼稚園、楽しかった」
さらには、
「唐揚げ入ってなかった」
「疲れたー」
「英語した、楽しかった」
などなど、いいことも嫌だったことも少しずつ具体的に、教えてくれるようになってきました。
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