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「好きな建築物は?」と聞かれるのが怖くなくなった
建築士だというと、建築以外の職種の人から聞かれることが多かった「好きな建築物は?」とか「好きな建築家は?」という質問。
これがめちゃくちゃ嫌で。
絶妙に知ってそうな有名なものや人を言わないといけないかな?という変な気を使ったりして。質問されるたびに(適当な答え事前に用意しとこうと思っていつも忘れるやつー!)と内心思っていました。
何故嫌だったかというと単純に「そんなものなかったから」なのですが…
仕事もプライベートもゴリゴリの現場主義(?)なので、
スポーツするのは大好き!観戦は興味ない!
ゲームするの大好き!実況は見ない!
建築の仕事好き!でもファンとかではない!
といった感じで、身近なものにしか興味がないため、教科書に出てくる有名どころしか知らないというのが本音。
目の前の課題解決のリサーチのためなら身近でないものにも興味が湧くのですが。
そんな私がこの質問が特に嫌でなくなったのは割とここ数年。
どんなにお偉いさん相手だろうと
「ありません!!!w」と堂々と言えるようになったからですw
聞いてくれた相手を若干困らせてしまいますが、結局話題を提供してくれているだけなので、逆にこっちが質問をして別の話で楽しく親交を深められたらいいと思っています。
この心境の変化は社会人歴10年を超えたからだと思っていますが、母になってメンタルがパワーアップしたのも一因です。
自分を良く見せようとか、背伸びすることが減った気がします。
等身大の方が疲れないし、高専時代の自分を思い返すと「めっちゃテキトーな人間やったし、それに比べると今めっちゃ頑張っとるわ^^」みたいな謎の自己肯定感が生まれます。
学生の頃は血反吐吐くくらい死ぬ気で勉強して、設計課題も真剣にする人しか建築を好きと言ってはいけないみたいな思い込みがありました。
今はお金がもらえる仕事の中で、一番趣味に近いものが建築かなーと思っています。
好きの度合いは関係なく、好きなものは好きと言っていいと大人になってから気づくことができました。