強制されると嫌になる話~英検にて~
※この記事は英検の存在意義を否定するものではありません。
とても役立つ資格なのでお勧めします。
私が高校生の時の話です。
大学選びを放棄して自由気ままに小説を書きながら平和な日々を過ごす私に、先生は一つの言葉を掛けました。
「英検、とってみない?」
最初の頃はその言葉に、「考えておきますね」とふんわりした回答を返しながらやり過ごす日々を送っていました。
英検の申込用紙を持って帰るように促された時、同じことを言われました。
同じ言葉でも、少しだけ言葉が違ったのです。
「英検、とったらいいのに!」
(取るよね?)
そういう圧を感じた私は、仕方なく受けることにしました。
ささやかな反発として、ほぼほぼ何も勉強しませんでした。
一次試験は合格で、二次試験は不合格。後に何度も挑み、一次試験の免除制度を使って合格しました。
というような感じで、「やれ!」って言われたら「嫌だ!」って思うこと、ありませんか?
これ実は、心理学の世界における名前があるんです。
その名も……
「心理的リアクタンス」
自由を制限されたときに反発する心理過程のことです。
宿題をやれって言われるとやりたくなくなるのもこれが理由です。
人に何かを強制するような発言は、人のやる気を削ぎかねません。
とはいえ、自発的に行動するまで待っていられないことがあるので仕方のないことでもあるのですがね。
強制する側も、強制される側も、そのことを理解しておくと少しだけ摩擦は減ると思います。
教授にこの話をされたときに、頭の中のモヤモヤが晴れたような気がしました。
今までのこの感覚に名前があったのか!と。
難しい数学の問題を解けた時のような快感を味わいました。
といったように、日常に潜む感覚にも、名前があったりするのです。
今後も見つけ次第、投稿できたらなと思います。
何より私の復習にもなりますからね!
というわけで、短い記事でしたがお読みいただきありがとうございました。
それでは。
2024年12月4日
遠海 春