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錦織なす八瀬の名刹『瑠璃光院』      【エッセイ】おでかけ倶楽部#3

紅葉の名所としても名高い京都・八瀬の名刹『瑠璃光院』
11月26日(秋の特別拝観)に行ってきました

毎年、新緑の美しい春と紅葉の鮮やかな秋に特別公開される名庭です
特に書院二階から眺める紅葉の美しさとそれが写経机に映り込む様は見事だと聞いていたのでとても楽しみでした



『瑠璃光院』には駐車場がなく周辺にある小さな駐車場もすぐに満車になるということだったので宝ヶ池にある『子供の楽園駐車場』に停め徒歩5分ほどの叡山電鉄宝ヶ池駅から電車で向かいます

小さな宝ヶ池駅のホームにに入ってきた叡山電鉄はとてもスタイリッシュで
ちょっとびっくりです
宝ヶ池駅には鞍馬方面へ向かう電車も来ます間違えないようご注意ください
終点八瀬比叡山口駅で降ります(210円)

坂の途中にカフェがあります

駅から高野川に沿って坂を下りていくとすぐ『瑠璃光院』です
赤や黄に彩られた周りの木々の美しさに溜息が出ます

駅を出てすぐこの眺め!


瑠璃光院
壬申の乱で背中に矢傷を負われた天武天皇が当時の釜風呂で傷を癒されたと伝わる「八瀬」にひっそりと佇む「瑠璃光院」
一万二千坪の寺域に建つ格調高い数寄屋造りの書院は
京数寄屋造りの名人中村外二の作
自然を借景とした庭園は
佐野藤右衛門一統の作と伝えられてます(パンフレットより)

ひっそりと佇む名刹


『瑠璃光院』では三つの名庭が楽しめます

山露地の庭

山門をくぐって玄関までに広がる「山露地の庭
訪れた人を包み込みしばし足を止めてしまうような静かな時間が流れていました
幾つもの時代をこうしてひっそりと佇んでいたのだなと思わせる静寂さでした


臥龍の庭

「天に駆け昇ろうとする龍」を水と石で表した池泉庭園「臥龍の庭

苔の色鮮やかな緑とカエデの美しい紅葉のコントラストは見事です
茶庵「喜鶴亭」に座ってしばらく眺める至福のひと時です


そしてインスタやパンフレットなどでよく見る
書院二階から見る「瑠璃の庭

息をのむ美しさです

一面に広がる鮮やかな紅葉
黄・橙・桃・紅色・・

自然が作り出す幾つもの美しい色
思い思いに揺らめく鮮やかな色たちを
奥に控える深緑が一つにまとめて引き立たせ
こちらに迫ってくる様は見事です
そして磨き込まれた漆黒の写経机に映り込む姿の
えもいわれぬ美しさ 
圧巻です

それはもう本当に『圧巻』なのです
心震えました

上品で控えめな佇まいの『瑠璃光院』が持つ
強さやゆるぎない信念に触れたような感動がありました
「静の内に秘められた動」
日本て素敵だなぁと感じた瞬間です




日本情緒あふれる建造物や趣のある名庭に癒されます
写経をしている方もたくさんいらっしゃいました

心満たされ癒された「瑠璃光院」
新緑の美しい春にも訪れたいと思える場所でした

帰りは宝ヶ池駅から車で7分ほどの「ドルフ」でお腹も満たして
大満足のプチ旅行でした

紅葉の季節は特にたくさんの観光客が訪れる八瀬や鞍馬です
少し余裕を持って計画を立てられた方が安心だと思います

【八瀬瑠璃光院秋の特別拝観】は
予約がなかなか取れないほどの人気です
気合を入れて予約獲得頑張ってくださいね
私も今回のプチ旅行のために予約開始と同時に挑みました(笑)

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