「待つ」ってなんだろう?
『「待つ」ということ』という本を読んでいる。
その冒頭。
待たなくてよい社会になった。
待つことができない社会になった。
世の中はどんどん便利になっていき、待つ時間を減らしてくれる。
電話やチャット。数分おきに来る電車。次の日に届く荷物。ボタン一つでできるごはん、洗濯、お風呂。…
何もかものスピードが上がってくる。
待つことができない。
待たせることができない。
効率が上がって時間の余裕ができるはずなのにどこか息苦しい。
なんだかんだで6,7年関わっている教育。
ここでも「待つ」ということが大きく問われていると感じている。
大人は本当に「待つ」ことが苦手です。子どもを「待つ」と、子どもは焦らずに自分ペースで言葉を見つけていくことができます。
大人が聞きたかった本音が出てきたり、したかった話し合いが合できるようになるでしょう。
「待つ」ことは「愛」そのもの。大切な人ほど、急かせない。待つことは、相手を受け入れようとしているよ、というメッセージなのです。
(いい親よりも大切なこと)
「待つ」ってなんだろう?