【ポンコツ授業実践②】子どもを飽きさせない音読指導
1.初めに
私は、国語の授業で、毎回音読させています。
ただ、こんな悩みを持っている先生方も多いのではないでしょうか?
○子供の声が小さい。
○音読していない子がいる。
私も若い頃はそうでした。
何回も音読をさせましたが、なかなか子供の声がでません。
指導している私自身がイライラしてしまうこともありました。
今考えると、当然の結果です。
音読も、1つの方法ばかりで読ませていたら飽きてしまうのです。
ところが、なかなか研修で「音読」を学ぶ場面って少ないですよね。
「教材分析」や「発問」のことばかり……。
そもそも私のようなポンコツ教師は、
何種類も音読がある事を知らないのです。
そこで、私が学級でさせている音読指導を紹介します。
興味のある方は是非参考にされてみて下さい。
2.何故、音読をさせるのか?
音読を紹介する前に何故、音読をさせなければならないのか紹介します。
まず、声を出す事に慣れさせる必要があります。
声を出す事に慣れないと、音読の声も発表の声も小さく、おまけに歌の声も聞こえないくらいにか弱いものになってしまいます。
次に、教科書をすらすら読ませる技術を身に付けさせる必要があります。
教科書さえ読めない子どもに、内容を理解しろと言っても無理な話です。
教科書が読めるようになると、テストでも書かれている事を捉えようという気になります。
(学習指導要領の読む活動にも「音読」という言葉が63回登場しています)
3.音読指導のチェックリスト
音読を指導する際は以下の事に気を付けましょう。
⬜︎ 姿勢を良くする。
(声が前に出るように、教科書を持って、背筋を伸ばす)
⬜︎ 息をしっかりと吸って読む。
⬜︎ 口を大きく開けて読む。
(歯を見せるように、指四本分開けるように)
⬜︎ 句読点に気を付けて読む。
(基本はスラスラですが、息を継ぐ所をしっかりと)
⬜︎ 会話文は地の文より大きく読む。
⬜︎ 題名と本文は間をとって読む。
⬜︎ 強弱、緩急などを工夫する。
(棒読みにならないように)
4.いくつ知ってた?いろいろな音読
それでは、私がクラスで実践している音読です。
1.範読……最高の読み方で教師が読む。
2.追い読み……文節(一文)を教師が読み、その後に同じ所を教師が読む。
3.一斉読み……全員で声を揃えて読む。
4.一人読み……自分一人で正しく読む。
5.○読み……一人一文ずつ読む。リレー方式。
6.ハサミ読み……文節毎に指二本ではさませて読む。
7.かぶせ読み……子供が追い読みを終わる寸前に、次をかぶせて読む。
8.間違え読み……わざと間違い、子供に修正させる。
9.交代読み……一文(一段)ずつ交代しながら読む。教師と全体。教師とグループ。班で。隣の席と。
10.お経読み……集中して、一定の速さで読む。
11.アリゾウ読み……アリのような小さな声で読む。ゾウのような大きな声で読む。
12.役割読み……登場人物や地の文を誰が読むか決めて読む。
13.スピード読み……間違えずにスラスラ読む。時間を測りながら読む。とにかく速く。
14.完璧読み……間違えずに正しく読む。間違ったら次の人と交代。
15.たけのこ読み……自分が読みたい場所をいくつか決めて、その場で立って読む。
16.指名なし音読……読みたい所を立って読む。
5.終わりに
読者のみなさん、いくつ知っていましたか?
子供は新しい事に挑戦するのが大好きです。
「今日は、新しい読み方を教えるね」
なんて、話すと目を輝かせます。
良かったら明日にでも実践してみませんか?
ここまで、読んで頂きありがとうございました。
ご意見、ご感想があれば、是非コメント欄にご記入ください。