カーニャクマリで朝日を見たい。
カーニャクマリで朝日を見たい。
今海外だったらどこに行きたい?と聞かれたら、
ロンドン、ベルリン、パリ、インドネシア(友達がいる)、韓国、台湾、メルボルン
とか、大体みんなが行きそうな観光地ばかり、みんながそこは行きたいよなあって頷くような場所ばかりになってしまう。
でも、死ぬまでに行きたいところはどこ?と聞かれたら、
「カーニャクマリ」と「ウユニ塩湖」だと思う。
どちらも、川村元気さんの『四月になれば彼女は』で出てきた場所だ。
ウユニ塩湖からハルさんはどんなことを考えたんだろうとか、
私もそこで誰かに出会って人生が変わらないだろうかとか、
私はカーニャクマリの朝日を見たら自分はちっぽけだな、なんてありきたりのことを考えるのか、何考えるのかなとか、
そもそもインドの端の端まで行けるのだろうかとか、
いろんなことを考えてしまう。
小説には写真なんて一枚も、絵でさえもないのに、
その風景を、登場人物がそこにいる気配を、空気を、光を、影を、
全て描いてしまって、全て頭の中で思い描けてしまう。
小説を読んでいる時点では、見たことがないのに。
今は検索をして写真は目にしてしまったから、今度小説を再読したらその写真が脳裏に蘇るかもしれないけれど。
川村元気さんの小説で記憶に残るのは、
登場した『場所』で、
村上春樹さんは、
『音楽』で、
伊坂幸太郎さんは、
『人』かな。
伊坂さんの小説はキャラが濃いように感じる。
キャラが濃くて面白くて、その人が存在して今も日本に生きているような臨場感がある。
村上春樹さんは要所要所に、音楽、曲名を入れていてそれを調べて聞きながら、その場面を想像しながら小説を読みたくなる。
1Q 84の「シンフォニエッタ」はすごく今でも頭に響いてる。
あれ、違いました。
今回の読書感想文は、
『四月になれば彼女は』についてでした。
本屋のアルバイトをしていた時に、新刊の棚で表紙が綺麗だったので買ってみたらすごく面白かったです。
ぜひ、一度読んでみてください。
この小説から、より観光客が増えて、現地のインドの僧の人たちは困りはしないかと心配です。
カーニャクマリの朝日、どんななんだろうなあ。
死ぬまでに一度見てみたいな。
朝日を見れるような晴天に恵まれるように、それまでの人生、良い行いをしておこう。