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映画『ゴッドファーザー』シリーズを見て

僕は、ライムスターの宇多丸氏(知らない方もいるかもしれないが、著名な映画評論家である。最近はラップも披露し、活動の幅を広げている。)の影響を受けて、ギャング映画をよく見るようになった。

僕自身は少なくとも成人してからは、殴り合いの喧嘩をしたことはない。また、アウトサイダー的な生き方もしてこなかった。極めて、真っ当に小市民としての生活を謳歌してきた。

そんな僕が、アウトロー的な人物に惹かれるのは、自分自身を抑圧して今まで歩いて来たからで(しかも、それを自覚している訳で)ある意味で自然なことなんだと思う。ちょうど、会社の中で平身低頭・面従腹背しているサラリーマンが、『半沢直樹』で溜飲を下げるのと同じ現象である。

ちなみに『ファイト・クラブ』のブラピも大好きである。(余談だが、同映画をモチーフにした同名のミスチルの楽曲がある。これを聴くと、仕事を辞めたくなるので、貴方の周りで過労死しそうな人がいれば、是非聴かせてあげよう。)


マーティン=スコセッシの『グッドフェローズ』、『カジノ』、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を嗜んできた僕であるが、恥ずかしながら長らく『ゴッドファーザー』童貞であり、ようやく先日、ネットフリックスでPart Ⅱ を見た。(入って良かったネットフリックス。全然関係ないけど『陰謀論のオシゴト』も面白いよ。)

今までの人生で、うっすらと色々な批評は聞いてきた。Part Ⅲ でソフィア=コッポラが死ぬほど叩かれたとか、最高傑作は、Part Ⅱ であるとか..

確かに、Part Ⅱ は結構面白かった。権力を握ったマイケルがとても沈痛な表情を見せる辺りが良い。最後には兄も殺すし..富も権力も名誉も手に入れた彼が不幸に見える。

今後無職になる身としては、励まされる。僕は貯金もなければ、彼女もいないし、もうすぐ仕事も(従って、自分自身を示す社会的なタグも)失う。

あと、僕はPart Ⅲ 全然嫌いじゃない。スターウォーズもプリクエルの方が好きだし(ジャージャービンクスはうざい)、批評家というか世間との食い違いはここでも感じる。別にそれを悪いとも思わないが..ソフィア・コッポラも普通に美人だったよ。

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