映画『ノッティングヒルの恋人』この女のどこがいいのよ…(※ネタバレあり)
あらすじ
ハリウッド女優と旅行専門書店員の格差恋愛。
格差によるすれ違いを経て無事ゴールイン。
いやいや「無事ゴールイン」じゃないんだわ。格差恋愛によるすれ違いの末ゴールインしたっていうきれいな感じにまとめてるけど、観てるこちとら物申した過ぎるんだわ。
感想まで待ちきれなくてあらすじで怒っちゃうくらいには言いたいことあるんだわ!!!!!
感想
ハリウッド女優としがない書店員の恋愛ってことでさあ、やっぱりハリウッド女優が優位になるわけよ。
そりゃたくさんの映画に出てるし、その分金も稼いでるし。
一方書店員は浮気されて離婚したバツイチ。現在は赤字続きの本屋の経営でてんやわんや。飲み物さえ節約しなきゃいけないわけ。
そりゃもう凄い格差がありますよ。
多少のわがままは許さないとってなりますよ。
だからってさあ、彼氏いること黙っているのはどうかと思うよ?
自分から書店員をホテルに誘ったくせに、「彼氏がサプライズで来てるから帰って」なんて勝手が過ぎませんか???
そのくせ自分のヌード写真が流出したら「行くところがないの」って書店員の元へ戻ってくるわけよ。
まずは「彼氏いたこと黙っててすみませんでした」って土下座しな!!!
なに台本の読み合わせを書店員に手伝わせてるんだよ!!!
書店員も手伝うな!!!
おめー遊ばれてたんだぞ!!!
その後書店員の家に隠れてることがバレてまたマスコミの格好の餌食になるんだけど、それに対してなぜか書店員にめっちゃキレる。
ふざけんなよ!!!
なんだこの自分勝手女は!!!!!
おめーが彼氏いるのに他の男の家に隠れてるのが悪いんだろうが!!
でもやっぱり書店員のところに戻ってくるわけ。
デジャブか?
情緒どうなってんだ?
人の心わからんのか?
小学生のとき「道徳」の授業サボったんか?
戻ってきたハリウッド女優はもう一回チャンスくれって書店員に言うけど、ここはさすがに断られる。
「僕の打たれ弱いハートはこれ以上耐えられない」って。
なんて素敵な断り方なのでしょう…。
ヒュー・グラントのあのたれ目に見つめられながらそんなこと言われたら、さすがに諦めるよね…。
でもこの女は言葉のナイフを突き刺すわけよ。
「私もひとりの女よ。好きな男の人に愛してほしいと願ってる」って。
いや、おめーが愛されないような行動ばっかしてたんだろうが!
いくらハリウッド女優だからってなんでも許されると思ってんじゃねーぞ!
この言葉にまどわされた書店員は記者会見の場でハリウッド女優に告白してゴールインってわけさ。
結局ハリウッド女優の一人勝ちかい!!!
そんな感じの映画です。
とにかく突っ込みどころが多い。
酒飲みながらじゃないと耐えられない。
でも、ハリウッド女優以外の登場人物のキャラはすごくいいの。
書店員とルームシェアしてる男はいい加減だけど憎めないし、書店員の妹は奇抜なファッション&髪型だけど兄想いだし、書店員の友達もみんな自分が一番みじめだと思いながら小さな幸せを噛みしめて生きてるわけ。
そこがこの映画の唯一の救いだと思います。
あーだこーだ書いたけど、「ラブストーリー映画史上No.1」と謳われている映画なので、わたしがズレてる可能性あり…。
むしろその可能性しかないかもしれない…。
ぜひ観て感想教えてください。