【人事図書館】図解 労務入門イベント感想
本日は、2024.8.25に人事図書館で行われた図解 労務入門の出版記念トークセッションの感想をnoteに残しておきたいと思い、書くことにしました。
私のイベント参加理由
もともと人材開発側の部署にいたため、労務の方々(隣の部署)と連携することが多かったこと、今はまさにそのお世話になった労務の方々がいる部署に私が異動して人事企画、EXを担当していること、将来的には社労士を勉強したいことから参加しました。
労基署に健康診断の結果や二次検査の受診状況を提出したり、障害者雇用の助成金や納付金の手続きで勤怠や賃金台帳出したり、採用の労働条件通知書を作成して、採用の募集をする部署の勤怠状況分析したり、資格や研修受講料の給与天引き処理をしたり…。
思い返すと、労務ど真ん中はやっていませんが、勤怠、給与(国内、海外)、社保…それぞれのチームの皆様にすごくお世話になって、今の自分があるなと改めて思いました。
今回のイベントは、赤いところに移動可能なテレビを置いて投影し、緑のところに登壇者が3名椅子に座り、黄色のところにクッションが15人分ほど並べられ座って聞くスタイルでした。
労務入門はどのような方が読むべきか
これは気になっていたことでした。
坪谷さんがおっしゃっていたのは、
どのような人事担当者でも、契約している社労士の方がいても、労務について知らなければいけないことはある。この本に書いてあることはミニマム知るべきだ。
とのこと。採用担当も研修担当もどのような方でも、最低限把握しておくべき労務知識がつまった本とのことでした。
また、ぜひ全て読んだ後にチャプター1の労務(労務の目的や日本の労務の歴史、労務の概論など)、チャプター10の労務担当者(労務担当に求められる成果行動知識スタンス性格など)を読み返してほしい、と古茶さん。
私も労務入門を深く読み込んでいき、また戻って読み返して…ということをやりたいと思いました。
クリエイティブに解釈する
「労働法は生きた法律」とおっしゃっていた岩田さんの言葉が印象的でした。
法律は変わらないけれど、ヒトだけは心や感情があり常に変化し、解釈は変わる。
そのまま何でもかんでも受け止めると、イレギュラー処理が増えて回らなくなる。ルールをクリエイティブに解釈して、その線の「厚み」をとらえなおす。そんなお仕事をしている労務担当者や、似たような職種だと裁判官はカッコいいよね、というお話が印象的で、おっしゃる通りだなと思いました。
「制度わからない、もっとアピールしてよ」と「規程に書いてあるじゃん」の闘い
子育てに関する手当や制度が分からない、もっと大きくPRするべきだと言う採用担当の方と、「規程に書いてあるじゃん&そこだけ切り取って採用PRされても困る」と労務担当の方がぶつかったことがあった件について。
制度を作るのではなく、体験(EX)を作るんですよというマインドを共通に持つことが大切で、読まない人が多いなら、読ませるためにどう動くか、目標に入れ込むなどインセンティブを入れると良いとのアドバイスが。
労務担当もマーケティング担当の目線を持ち、従業員にプロダクトとして届けましょう、ただ、採用PRして過大に受け止められ入社したら「使われてないじゃん」というのはよくないため、採用担当も労務担当と一緒に短い時間でどうPRするか考える。
採用チームと労務チームで「利き手」が異なるけれど、手取り合い、共通の目的に向かって、握手する。
良いものを作る「製造」と今のお客さんを見て届ける「営業」という例えにすごくストンと落ちました。
他にも沢山の素敵な「問い」と対話があり、素敵なトークセッションになりました。
人事図書館の会員メンバーの方は録画アーカイブも視聴出来るのもありがたい。
日曜日の夜にとても濃い、深い、素敵な時間を過ごせました。本当に有難うございました。