概念の分解《平時と有事の話②》
前回の続きです。
ウォールマリアとウォールシーナ、つまり地方部と都心部が同じ考え方でデザインしてしまうと、危険じゃないかと言う話の続きです。
よろしくお願いいたします😊
ウォールマリアの中でも、我々高知県東部はシガンシナ区ですから、その日室戸人は思い出したヤツらに支配されていた恐怖を…てな話なのですが、エレンもミカサも居ませんから、『すいませんそこの右に家がー!』とはいかない訳で、静かなるパニック状態です。
奇行種なら、たくさん居るんですが。
さておき、全国各地のシガンシナ区で、この先も勝負が効きそうだなと思える地域は、やはり基幹産業が強いのです。
第一次産業である事がほとんどですが、良い悪いはともかく、発電所誘致や企業誘致に成功している地域も、まだまだなんとでもなりそうな雰囲気です。
そういった地域や都心部は、【平時の維持】をベースに考えても、良いと思われます。
良いというか、そうあるべきで。
そうでないと、多くの人々が暮らせませんので、資本主義がどうのとか環境破壊がどうのとかは置いて、まず日本全体の通常経済を回す事に尽力して頂ければありがたい訳です。
その代わり、現在の問題点を考慮した次世代インフラシステムのテストは、地方に任せとけ!となるのが、非常に健康的なのですが、(農作物栽培方法や養殖研究、地場循環型の畜産などですね)上記の基幹産業がしっかりしている地域以外の地方が、そこに対応出来ない訳です。
基幹産業が衰退したので働く場所がない→個人商店を潰してフランチャイズで雇用確保→雇用なので拘束時間が永い→地域の畑仕事や海仕事、山仕事をする人口減少→僅かに残っていた基幹産業経営者は労働力を確保出来なくなる→都心部や海外からの研修生受け入れ→教育ノウハウがないので苦戦→軽い気持ちの移住者受け入れ→教えてもすぐに居なくなる→都会と同じような賃金制度にする→コスト高 生産性低下→雇用が進まない→ドラッグストアが謎の大量進出→30代40代の女性を中心に雇用が生まれ、ますます田舎文化から離れる→田舎なのになんでも買うのが当たり前の都会システムに→買うのが当たり前なら賃金の高い都会に住めば良いじゃない→ますます人口減→行政 謎のお見合いパーティーを始める→自分でなんとかしようとする都会経験者が田舎で事業を始める→行政協力無し、なんなら足を引っ張る ローカルの年寄りも引っ張る→若者心折れる→若者強い自治体に移動→行政、基幹産業より他地域の成功事例を真似する→爆死、大雑把に言うと、基幹産業の弱い過疎化地域はこの流れに捕まっている様に見えます。
この状態で、【新しい事(その地域では新しいけれど、全国で見れば使い古し)にチャレンジする】では、結果に繋がるはずがない訳です。
なぜなら、新しいチャレンジは、体力があるうちでしか成功しないからです。
メイン事業が利益を出しているうちに、新規事業を行い、新規事業は急に利益が出る訳ではないので、メイン事業の利益でバランスを取りながら進めると言う形でないと、最初のつまづきで新規事業を推し進める力がなくなり、頓挫するのが当たり前です。
行き詰まった時には、手持ちの武器の精度を上げる事が、最も低コストかつ成功する可能性が高いのですが、民間経験のない行政が主導になると、ここを間違えます。
変化に強いとは、【あるものを使う】という捉え方が出来ます。
有事に際し、今無いものをねだるのは、弱さに直結してしまう可能性を持ちます。
次回で最後にするつもりですが、次回はDMVという不思議な乗り物を例に挙げ、地方過疎化地域に新しいチャレンジは必要なく、あるものを使えば良いのねんと言う内容を書いてみたいと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました😊