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移住するということ~竹野への旅をとおして~

移住した友人を訪ねて、兵庫県豊岡市竹野町へ。
竹野町は、杉の焼き板を外壁にした黒壁の家々の街並みが美しい、海沿いの街です。
杉板を焼き、炭化させることで、耐久性が高まり、さらに塩分や砂を含む潮風から家屋を守ることができるそう。この先人の知恵が、独特の味わいのある景観をも生み出したともいえますね。
また、かつて北前船で栄えた地、おおらかな風土も感じられる街です。
海に面した特に港がある地は、人が出入りが多いからでしょうか、未知のものを受け入れる、おおらかさがあるようです。他の港町でもそのような話を伺ったことがあります。
そんな風土と独特の味わいある街並みに惹かれて移住する方も少なくないようで、私の友人もそのひとり。
友人は、今や職人さんも減ってしまった焼き板を残すべく、焼き板づくりを体験する会なども開催しています。縁も縁もない地に移住し、仕事を見つけ、地域の活動に取り組む友人の逞しさに感心しながらも、本音の感情を吐き出せる場が少ないことも一緒に過ごすとわかったりするわけで。

移住者の視点が、その地の「あたりまえ」にスポットライトをあて
新たな価値を生み出す例も多々あり、まさしく多様性を具現化しているともいえるでしょう。

日本には発掘されていない宝物がいっぱい。私は介護事情で移住は叶わないけれど、ときおり訪れたいと思います。そして、素晴らしさを多くの方に伝えたい、友人を応援したい、私のできることから一歩ずつ。
そんなことを強く感じた旅でした。

お世話になった皆さま、ありがとうございました。

3枚の杉板を組み立て焼く。均一に焼くのはとても難しい。
焼いたら、すぐ冷やします。かつては川で冷やしたそう。



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ぽん
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