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「モテたい」男と「平穏に生きたい」が勝つ女
極論な感じのタイトルにしてしまった。Twitterならめちゃくちゃクソリプ飛んできそうだ。
あまり主語をデカくしてこういうことを言いたくはないが、男性に多い考え方で疑問に思うものがある。
「モテたい」というモチベーションに関して。
とはいえ、昔は「理解できない」としか思えなかった疑問も様々な人の意見を聞いたり、自身の経験が増えることで、段々とその答えが見つかってくるものである。
数年前に、自己啓発として通っている社会人スクールの複数名のメンバーで飲み会をした時にこんな話題が出た。
「ぶっちゃけ異性にモテたい!って人ってどんくらいいるの?」
休日ダラダラするだけの社会人とは少し違い、スーツを着て身なりを整え、自己研鑽に時間とお金をかける。そんな気概がありながら、お酒の席だとまぁこうしたしょうもない話題で盛り上がるのが、年頃の若い男女である。
と言ってもその場にいたメンバーの男女比率は7:3ぐらいだったのだが、
女子は「え、誰でも彼でもモテたいってこと?それはないな…」「タイプな人に限る」などという声がほとんど(1人だけ、私はとにかくモテたいです!と声高に主張するキャラ強めの子がいた)だった中、
男子は体感8〜9割がとにかくモテたい!モテたくて仕方ない!という(切実な)声で埋め尽くされていた。
もちろん、冷ややかな目でその光景を見つめていた系男子勢もいた。彼らの答えはもちろん「no」である。
というか彼女がいなくて飢えている男子ならともかく、彼女持ちの先輩すらも「モテたい!当たり前だろ!!」と言っており、いやお前は事足りてるだろと女性陣から突っ込まれた所、
「彼女がいようがいなかろうがモテたいよ!モテたら気持ちいいじゃん!男はそういう生き物なんだよ!!」と力説された。
おいおい。主語がでかすぎて笑ってしまった。
だが、この先輩の発言にその場にいた男子のほとんどがうなづいており、先輩の発言は一種の市民権を得ていたようだった。
ふーん、そういうものなのか。
正直、女には理解しづらい感覚だなと思った。
なんで男女でこんなに違うのだろう。
当時はよくわからなかったが、男女が生まれながらにして持つ本能の違いに加え、
「過去、無駄に興味のない異性から好かれることの恐ろしさ」を体感しているか否かも大きいと思う。
そもそも男女とで身体機能の作りが全く異なっており、なんかこいつよわっちいなと思う見た目の奴でも、本気を出されると普通に力では負ける。
勝手に好意を持たれ、拒否すると逆上して何をしでかすか分からない男性に遭遇したことがあるか、は人生における価値観に大きな影響を与えると思う。下手したら殺されるかもしれないという恐怖、こちとら生命がかかっているのだ。生きるか死ぬかを考えたらまじでモテなんていらない。まずは平穏に生きたい、話はそれからなのだ。
まぁ、上記の逆パターンで例えばヒステリックにキレてずっと付き纏ってくるようなトンデモ女性に悩まされている男性もいるのだろうが、本気を出されたとて力では圧倒できる男が、女と同じレベルで異性に無駄に好かれることの恐怖を理解することは難しいだろう。
だからこの議論は平行線になるしTwitterでも度々炎上し、収まる気配はない。
ダラダラ書いたが、そういうこともあって私自身は別に嫌われたくはないが、無駄に異性から好かれたくない、モテたくないというのが本音である。
でもこれも主語でかいわ!と言われそうだが、
男性のある種の自己肯定感の高さには、逆に感心させられるものがある。
年配の人から、飲みの席で普通に「◯◯たさん可愛いよね」「ありだよね」(←ありってなんだよ笑)と言われることがごく稀にある。
これは決して自慢ではなく、まぁ男性のストライクゾーンの広さといったら女性の比ではないのだろうなというのと、おっさ…おじさんからしたら若いというだけで良く見えるものがあるのだろうなと思う。
今の時代だと完全にセクハラ発言やないかいという感じだが、結局セクハラというのは言われた側がどう思うかであり、私自身は「あ、どうも(とりあえずブスではなくてよかったな〜)」としか思わないのでそのまま話が進むのだが、
たまにこの人すごいなと、記憶に残りまくってしまう人がいる。
「え、嬉しくない?」
と遠いうちをかけてくる系の人。笑
これはつまり、俺にいいねと思われて嬉しくない?と言っているのだ。
その自己肯定感どこから湧いてくるんだろう。
でもこれってこの人が珍しいんじゃなくて、口にしなくても潜在意識の中でそう思っている男性って一定数存在する。
即座に「いや、舐められてんなと思いますよ笑」と返してあげているが。
いやいや!そんな!と慌てて訂正されるが、こういうこと言ってくる人ってうっすらとした女性蔑視が根底にあるのだろうなぁと思う。なんというか本当に悪気なく。
地方の人ほどその傾向を感じる。偏見だけど地域性なのだろうなと感じてしまい、その地域にいる女の人はずっとこんな仕打ちを受けてきたのだろうか、と闇を感じる瞬間がある。
話は戻るが、こう言われたとしてもまだ仲が良い人なら言い返せるが、はっきりと物申せない関係性だったらしんどいだろうなと思う。
さらに私がやや冷め系(諦め?)だからよかったものの、こちらが過激派フェミニストだったらあのおじさんはどこかで訴えられてとんでもないことになっているだろう。
まぁ、その人は不特定多数にモテたい人なのだと思う。
色々と気が利くし、本当にいい人ですよねというとものすごく嬉しそうだし。
しかし、なんでお酒が入ると年下の私に、俺に好かれて嬉しいでしょって言ってしまうのだろう。
その自己肯定感の高さ、ある意味見習いたい。
でもこれって、私自身が今後もっと成長する上で大事になる要素な気がしてならない。
ただそれを心の中に留められるか、相手に向けて発信してしまうかで大きく変わってくると思う。
残念ながら私の周りはなんか狂ってんなと感じる人がチラホラいるのだが、悪い特性を取り込んでしまわないよう、今後とも自分の中で適切な線引きをしていきたい。