残酷な弓
何気なくこの映画の存在を思い出し、観ようと思ったのが昨夜のこと。
とても2時間観ていたという感覚はなかったので、見入っていたのだと思います。
今回は、そんな映画のご紹介です。
※今回は極力ネタバレは含みませんが、あらすじも読みたくないという方はお控えください。ネタバレを含む内容は次回の投稿時に続きます。
作品について
私が今回ご紹介するのは「少年は残酷な弓を射る」(We Need to Talk About Kevin)という映画作品についてです。
ライオネル・シュライヴァーというイギリスに住むアメリカ人の作家が小説として2003年に発表していた作品を、2012年に映画化しています。
数々の賞にノミネート、受賞されているということも関係してか日本国内でも観ることができる作品。
吹替え映像は制作されなかったようで字幕のみ。
主人公・母役:ティルダ・スウィントン
息子役:エズラ・ミラー
父役:ジョン・クリストファー・ライリー
娘役: アシュリー・ガーラシモヴィッチ
監督:リン・ラムジー
楽曲提供:ジョニー・グリーンウッド(Radiohead)
参考⇒ 少年は残酷な弓を射る
あらすじ
仕事・旅行と自由に生きていた作家のエヴァ・カチャドリアン(主人公)はある日、交際中の男性フランクリンの子どもを身ごもります。
しかしエヴァは子どもを身ごもったことにより、自由な暮らしができなくなった現実を受け入れられないまま子どもを産みます。
産まれてきたケヴィンはエヴァの心理を読み取ってかどうかはわかりませんが彼女には懐かず、父親のフランクリンばかりに懐きます。
エヴァはケヴィンと何とか打ち解けようとボール遊びなどを試みますがなかなか打ち解けず、次第に歯車が狂い始め...。
※私が勝手に考えたあらすじです。詳しくはamazonのあらすじページへ⇒ 少年は残酷な弓を射る (※本作品についてはWikipediaにはあらすじが掲載されていませんでした)
きっかけ
元々この映画を観ようと思ったきっかけは、動画配信をしている年下の女性と話していた時の出来事でした(Web上で連絡を取り合うようになり仲良くなりました)。
この作品が動画サイトでおすすめに出てきたのですが、予告編が怖くて。
「こんな映画があるみたいなのだけれど、予告編をみた限りでは怖そうだね」という旨をこの子に話したところ、彼女は興味を持ったようですぐに観たとのこと。
SNS上で「あの映画、死ぬほど面白かった」と感想をつぶやいていたことが私の観るきっかけとなりました(毒見役みたいになってしまい申し訳ない)。
この作品の予告映像を観たことがあるという方は「怖そうだからやめておこう...」と思われたのではないかと思います。
しかし真っ赤なシーンにはスペインのトマト祭りが関係しているので、「色だけでも様々なことを連想してしまいショックを受けてしまう」という方でさえなければ、グロテスクな描写はそこまでないので大丈夫なのではないかと私は思っています。
少しだけ感想を
ここではネタバレを極力しないようにご紹介するので詳しい感想は書けませんが、ベニスに死すを観た時同様に台詞が随分と少ない映画だったなと感じました。※さすがにあそこまでではないのですが
「この人は何を考えているのか?」「こう思ったからこんな行動を取ったのかな?」と予想をしながら物語を追えるような作品を好んでいる方にはおすすめできるのではないかと思います。
ただ、先ほど「グロテスクな描写はそこまでないので大丈夫なのではないか」とお話ししましたが、心にずっしりと重くのしかかる
“人間としての課題”のようなものが後味として残ります。
誰がどうすればよかったのか、正解の出ない話だったと思います。
次の記事⇒ 残酷な弓2
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