私たちのMBTIという呪縛
MBTIの何に呪縛されたのかということについて話したいと思います。
サイコパス社長に出会い、逃げるまでの100日間の話 に関する話ですが、この出来事があり苦しんでいた時に友達が見つけてきたのが16Personalities 性格診断テスト(MBTI)でした。
ですが前回話したように、私はこの診断を過去に受けたことがあったものの、自分がどのカテゴリーに当て嵌まるのかということについてはまったく覚えていませんでした。
友達と飲食店で会っていた時にこの話を聞き、家に帰ってから久しぶりに診断を受けました。
私たちのMBTI
友達が「これに当て嵌まるのではないか」。と言ったものと、私が診断した結果を照らし合わせました。
見事に一致していました。
このあたりから私の中で彼女のことは心理学博士扱いです。
私と友達は大体の性格は似ていたけれど、それぞれ別の診断結果であることがわかりました。
サイコパス社長はこれだ、あの人はこれだろうと彼女が話している性格の内容を見て、それぞれが全てぴったり当て嵌まっていることに驚きました。
そして話しているうちに気付いたことがありました。
「性格上、相性が悪かったのではないか」。ということに。
相性が大事だった
私がサイコパス社長と話す⇒ぶつかり合い社長が即怒り出す
友達がサイコパス社長と話す⇒よくわからないが社長が怒り出す
女性社員がサイコパス社長と話す⇒謝りながらも話が片付けられる
男性社員がサイコパス社長と話す⇒謝りながらも話が片付けられる
サイコパス社長の仕事を辞めたその後 でも話しましたが、
“社長から、よりサイコパス性を引き出してしまったのは私のせいでもあるのではないか”ということです。
私が社長と話すと社長が何時間も怒鳴りつけていたのは、サイコパスという障がいがあるということに加えて、性格上相性が悪かったのだということが最終的な答えになったような気がしました。
相性が悪いと戦場になる
組み合わせが非常に悪く、私、友達、社長と
各自が種類の異なる凶器を持って毎日振りかざしているような状態でした。
全身傷だらけでボロボロになりながらも、
「その身勝手な提案は聞き入れるべきではない」
「なぜ仕事に関係の無い事で言いなりにならなければいけないのか」
「味方なんて存在しない」
と思い、凶器を取り出して闘い、心臓にあたる事は無くとも、全身にかすり傷ばかりを大量に負っていました。
何度もサイドにいる保護団体から声がかかっていたような気もしますが、自ら処置を施して戦闘に出かけていました。
(社長の仕事を受けていた中で何回か出張に出かけていますが、出張先の人々は皆あたたかく、久しぶりに人間の優しさに触れたことにより多少傷が癒えていたところがありました)。
「自らが戦わなければならない」。と思い込み、周囲に助けを求めることはありませんでした。
そしてこの戦闘とは少々離れた位置から登場したもう一人の女性がいました。それは友達にこの仕事を紹介したという取引先の女性です。
この女性はサイコパス社長を論破し言いくるめられるような、更に上を行く人でした。
彼女にはサイコパス社長が危険人物であるということがわからなかった。
だから友達にも仕事を紹介した。
怖いのか面白いのかわかりませんが、もし職場にこの女性がいたとしたら、
凶器を持った者がもう一人増えることになっていたところでした。
仲間になるという保証は無かったと思います。
変えられない苦しみ
診断結果は間を開けて行うと変わることがある、という情報を得たので、私はこの1回目のテストをしてから間を開けながら、6回ほどあちこちのサイトでテストをしてみましたが全て同じ結果でした。
そういえば5年前に診断した時も、同じようなことが書いてあったことについても思い出しました。
これは性格です。
とてもじゃないけれど、私はこれからも性格を変えて行くことはできないと思います。
精々、同じ機種の改良版を展開することに留まると思います。
そもそも何に対して変えていくのか、どのような性格を理想とするのか、ということを明確にしなければ基準が定まらず、スタートラインも引けません。
何度も一緒の結果を見ていたためか、
「私はなぜこのカテゴリーに属してしまったのだろう」。
と考え始めるとうんざりしてしまい、同属に嫌気が差し、プロフィール欄には4つの英字を記載していません。
MBTIという呪縛から離れるために
まるで推理問題のようになってきましたが、サイコパス社長に出会い、逃げるまでの100日間の話 に出てきたメンバーは、16Personalities 性格診断テストのうちどのカテゴリーに属していたのかということが、わかる人にはわかるかもしれません。
調べ始めると非常におもしろく、noteをはじめ、16Personalities 性格診断テストに関する情報が掲載されたページを何時間、何日間にも渡り読み耽っていました。
そのためどんどん調べて行くうちに
MBTIという呪縛を受けているような感覚に陥るようになりました。
例えば、サイコパス社長が属するカテゴリーの人に今後関わることに恐怖を感じます。
この人生においてこのカテゴリーに属した人を思い出そうと試みたところ、学校や職場関係の人間を思い出しても一人も思い当たる人がいませんでした。
それだけ稀で人口割合も非常に低いカテゴリーではあるのですが、一度でもそのカテゴリーの人物を引き当ててしまった。
つい、サイコパス=そのカテゴリーと錯覚してしまうようになっていました。
ですがこんなことは言ってられません。
世の中には様々な人がいます。
“サイコパス”は障がいなので、どのカテゴリーに属する性格でもサイコパスである可能性は充分に考えられると私は思います。
何なら私、友達、仕事を友達に紹介した女性、社長、それぞれ異なる性格カテゴリーであるにも関わらず、検索をすると関連キーワードによく「サイコパス」と出てきます。
MBTI関係なく、単に“サイコパスに関わるあらゆることに恐れているだけである”と自分に言い聞かせることにしました。
これからはできるだけ4つの英字に捕らわれないように、それぞれの個性として考えられるよう、16Personalities 性格診断テストとはほどほどに関わって楽しんでいけたらと考えています。
続き⇒ サイコパスに出会い変わったこと