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人造人間
前回も漫画の紹介をしたのですが、今回も引き続きホラー漫画の紹介です。
ちなみに今回は私が好んでいる“珍味”の話は関係していません。
ネタバレは極力しないように心がけますが、やはり何も知らぬまま作品を手に取りたいと考えている方は作品タイトルのチェックのみに留めてください。
作品について
前回ご紹介した作品と作者は同じ。
漫画家の呪みちるさんが2014年に描かれたホラー作品
「人造人間の怪」についてご紹介したいと思います。
短編作品が全部で10話収録されており、ほとんどの物語が主人公に女性が設定されています。
全10話中、特にお気に入りの物語についてあらすじや思ったことなどをご紹介します。
人造人間の怪
この本のタイトルにもなっているのが「人造人間の怪」で、4話目に収録されています。
~あらすじ~
大学で講師をしている主人公の女性は、悪魔的天才の女生徒と出会います。
その女生徒は人造人間をつくることができるとのことで、試作と実験途中の人造人間を披露してきました。
ところが制作はそう上手くはいかず、試作であった人造人間を、いらないからと主人公の講師に投げかけます。
講師はその人造人間に対し人間と同じように日々懸命にお世話をしていきます。
その人造人間は講師の気持ちに応えるように成長していくのですが、成長していく中で講師の人生は狂っていき...という物語。
~レビュー~
“神の意思に背いて生まれた命”という表現が出てくるのですが、いつか本物の人間とほぼ見分けがつかないような人造人間をつくることができた時に、何らかの大きな事件が起きるのでは...なんてことを考えさせられるお話しでした。
人造人間がもしおかしくなったらということも考えますが、第一に悪魔的天才の女生徒が現実世界にいたら怖いな...ということを想像してしまいます。
時計屋敷の少女
「時計屋敷の少女」は10話目に収録されています。
~あらすじ~
ある日、主人公の女の子のクラスに退院したばかりだという金髪の女の子が転入してきました。
その女の子は人形のように美しいのですが、美しいがためにクラスメイトの女子からは目をつけられてしまいます。
あまりの美しさに主人公は見とれていたところ、相手も主人公の存在に気付いたようで友達になります。
転校生の美女の家にお呼ばれされた際に「からくり人形」が紅茶を運んで来たことで自動人形といった時計の技術を駆使してつくられる人形の事などを知ります。
彼女は「機械は生きている」といった旨を話すのですが、その日以来生活は一変して不気味な出来事が続き...といったお話しです。
~レビュー~
私は元々ドールなどに興味があり、オートマタ(自動人形)のミュージアムなどにも足を運んでみたいと考えているので特に注目した作品でした。
最近は新しく友達をつくるなんて機会は減ってしまいましたが、確かに小学生くらいの頃までは不思議な友達がたくさんいたなということをこの作品は思い出させてくれたような気がします。
ちなみにこの解釈は私の個人的な解釈でしかないので、他の方がこの作品を読んで「不思議な友達」といったキーワードを思い浮かべるかどうかはわかりません。
前回紹介した作品も含め呪みちるさんの漫画は発売されると一気に売れてしまい、すぐに入手困難になってしまうことも多いので、気になる方は発売されたらすぐにネットで購入することをおすすめします。
タイミングによっては、中古でさえネット上でも手に入らないような状態の時もあるほどです。
※一部の作品は電子書籍で購入可能です。
私自身もまだ2作品(2冊)しか持っていません。
「顔ビル/真夜中のバスラーメン」を購入した時も短期間で売り切れてしまっていました。(今ここを書いている間にもamazonでは1冊売れていた様子だったので驚きました)
呪みちるさんに関する最新情報が知りたい方はこちらのサイトで知ることができます。
サイト⇒ 作品掲載情報
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