水に濡れると透明になる花
つい先日メディアか何かで見かけて非常に驚いた花があります。
人間が意図的につくった人工物ではない自然界で育ったものであるからこそ、知ると驚くような不思議な特性を持った植物には惹かれるものがあります。
今回は「水に濡れると透明になる花」についてご紹介したいと思います。
山荷葉
山荷葉(サンカヨウ)は双子葉植物に属するメギ科の花です。
個体として複数年にわたって生存する多年生植物なので、毎年5~7月になると花期を迎えます。
日本列島の北部を含む北海道、もしくは鳥取県にある大山(だいせん)、ロシア連邦のサハリン州をはじめ、全国各地の高地のやや湿った場所を中心に分布しているので、日本国内で見られる花のひとつです。
情報参照⇒ サンカヨウ
山荷葉の特性
普段は直径2cmほどの白い花なのですが実はこの山荷葉、
水に濡れると透明になるという非常に珍しい特性を持っています。
なぜ透明になるのかというと、水分に触れることで水分を吸い込み光を吸収してしまうからであると考えられているそうです。
ですが、“雨で透明になる仕組み”については科学的にまだはっきりとは解明されていないのだとか。
花が咲いた後は白い粉を帯びたブルーベリーのような実が生り、食べられます。
情報参照⇒ サンカヨウとは?
開花すると一週間ほどで散ってしまう儚い花であるため、写真家の方で作品にのこしたいと考えている方であればマメに成長を追っているのではないかと思います。
※わかりやすい写真が載ったサイトがあればよかったのですが、個人ブログばかりでしたのでGoogleの画像検索ページをリンクします。
⇒ Diphylleia grayi
なぜ惹かれたのか
「たったそれだけ?」と思う方もいるかもしれませんが、今まで見てきた花のことを思い出してみてください。
ある時期が来て、透明に変わっていた花など見たことがないと思います。
この山荷葉が咲く土地に住んでいるという方であれば毎年よく見かける植物の一種であると思うはずですが、見たことが無かった私としては
衝撃的で惹かれるものがありました。
この透明というのも、うっすら透ける程度をイメージするのではないかと思うのですが、弱い雨に長く濡れ、露をよく含むと予想を上回り
硝子のように透明度の高い花へと変わっています。
先ほどお話しした通り1週間程で散ってしまう儚い花なので、透明度の高い綺麗な状態で見ることは難しいと言われている分、より特別さが感じられる花であるようにも思います。
情報参照⇒ 透明な花サンカヨウってどんな花?
外国人が世界中から集まる某SNSを利用しているのですが、そのサイトでも世界各国の方々が山荷葉の写真をシェアしている様子が伺えました。
他にも何か特殊な変化や不思議さを持つ植物をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
個人的には、昔トケイソウを初めて見た時も「時計そっくり!」と思って驚いた記憶があります。
次の記事⇒ 銀河の果てまで続くメモ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?