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ドメスティック2
漫画を読んだ感想の続きです。
約2週間ほど前にお話をしましたが、あれから物語を読み終えたので感想をお話します。
※しっかりとネタバレを含むので、これから作品を読んでみたいという方はこの記事を読むことは控えることをおすすめします
読み終えた感想
「ドメスティックな彼女」を読み終えました。
※7/28までamazonで1巻が無料で読めるそうなので、読み返したい方はぜひ
読み終えた感想としては
人間ってこんなにややこしい生き物だったのだなと。
主人公の夏生がモテるのも問題だと思いますが、ヒナ姉も瑠衣もモテていました。
いずれも人から好意があることでそれがプラスに繋がるといいのですが、大半がマイナスになっていたので、人に好意を抱くことや抱かれることがあまりよくないものだと今回は実感させられたような気がします。
ただ夏生が作品をつくるにあたってそのマイナス要素が元となり、いい作品が世に出ているのも事実なわけで......なんとも複雑でしたね。
この人の立場が自分だったら
様々な登場人物が出てくる中で、この人の立場が自分だったらどう思っていただろうということについて色々と考えましたが、夏生・ヒナ姉・瑠衣のどの位置に自分の気持ちを置きかえてみても、見事に「三角関係」という関係が成り立っていたように感じました。
よくある物語では「三角関係」とはいってもひとりだけやや外れている場合がほとんどですが、この物語の場合「結婚したヒナ姉」と「子どもができた瑠衣」という予想外の結末を迎えたので、あまりにも対等だったなと。
ただしいて言うなら、私が瑠衣の位置にいたとすれば、不安は拭えないだろうなと思います。
夏生とヒナ姉は今後、子どもをつくる可能性がないわけではないので。瑠衣のように、いくら姉だからといってもそんないい人にはなれないだろうなと。(そうなると自分に置きかえて考えるのはかなり難しいことだなとも感じます)
あと“この人の立場が自分だったら”という点で考えると、周囲にいる人間(例えば文芸部の部員や幼馴染の栗本文哉など)の位置に自分がいたら、この波乱万丈な夏生・ヒナ姉・瑠衣を見ていると「とんでもない人生だな......」と思ってしまうはずです。
・教師や生徒間、同級生でありながら姉妹と家族に
・家族でありながら交際相手に(しかも姉妹両方と)
・夏生、義姉のストーカーに刺される
・ヒナ姉、事故に巻き込まれ植物状態
・夏生、大学在学中に瑠衣との間に子どもを授かる
・夏生、ヒナ姉と婚姻関係に
元からキチガイな物語だと、このヤバさにも気がつかないこともあると思いますが、至って普通の日常生活をおくっている人物の物語がベースになっているからこそヤバさを感じます。
種部健悟がまた登場して病院のシーンが2回目に突入した時点で、読んでいる私のphが随分と減っているのがわかりました。
結局何が言いたいのかというと
人間ってこんなにややこしい生き物だったのだな。
......これに尽きます。
最終的には、やはり種部健悟が怖くて仕方がなかったです。
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