ここが私の居場所~調べてみた編~
いつだったか ここが私の居場所 というタイトルで、「ケンガイ」というマニアックな映画作品がたくさん出てくる漫画についての紹介をしたことがありました。
最近になり、またその作品を読み直し「主人公は何の病気を患っているのだろう?」ということについて気になったので、今回は調べたことについてお話ししたいと思います。
☆話のネタバレはしないようにしていますが、読む前から少しでも情報を取り込まず作品を楽しみたいとお考えの方は読むのをお控えください。
ケンガイについて
「ケンガイ」とは全3巻完結の漫画で、大瑛ユキオさんという方が描かれており、映画にまつわる話です(ただならぬ映画オタクが出てきます)。
主人公には23歳の男性、ヒロインには24歳の女性が出てくるのですが、この女性はなかなか人に心を開きません。
そしてこの作品を読んだ際に「まるで私のようだ」と思ったようで、貸してくれたのがこの漫画との出会いでした。
今回考えたこと
この作品を貸してくれたのは 特殊枠(30代・男)で、彼は過去にこの主人公のような女性をまわりで見たことがなかったそうで、出会った頃は私を見て不思議がっていました。
しかし私の場合、このような人間が私含め周囲に数人います。
ぶっちゃけ今回読んだ時もビデオやDVDが部屋に大量にあるシーンとヒロインが映画一直線である様子を見て、そのマニア感にニヤニヤしていました。
ところが何気なく他の方のレビューというものを読んでみたところ「病気だ」云々と書かれており、
ヒロインは病気である(可能性大)ということを今更ながら知り、衝撃を受けたのです。
そういえば主人公の友達は医者の卵で、このヒロインのことについて
「病名つけようと思えばたぶんつけられるんだよ。ただそんな人ザラにいるけどな」
と話すシーンがありました。
正直私としては「こういう性格だろう」程度のことしか考えられていなかった(むしろ考えてすらいなかったかもしれない)ので、
ではこのヒロインは何という病気を患っているのだろうか?ということについて、ここにきてようやく知りたくなったのです。
調べてみた
私は精神の病に関する知識に乏しいので、ブログ等に書かれている文章やコメントの中からそれらしき病名を探し出すことにしました。
そんな中で見つけたのが
回避性パーソナリティ障害 という障がいの一種でした。
Wikipediaではこう説明されていました。
回避性パーソナリティ障害は、広範にわたって持続してきた社会的な活動の抑制、自分なんかふさわしくないという感覚、否定的な評価に対する過敏さ、社会的な交流の回避などのパターンによって特徴づけられる、パーソナリティ障害の下位分類である。
自分は社会的に不適格で魅力に欠けていると考え、笑われること、恥をかくこと、排除されること、嫌われることを極端に怖がり、そのために、社会的な交流を避けようとする傾向をもつ。自分は孤独者であるとし、社会から取り残されている感覚を訴えるのが典型である。
参考⇒ 回避性パーソナリティ障害
なるほどと思いました。
ここまでは読んでいてもこの主人公に当て嵌まるのかどうか謎だなといったところでしたが、次の一節。
自分の欠点にばかり注目しており、「自分が排除されることは決してない」と思えたときだけにしか人間関係をもとうとしない。喪失や排除の体験は過去の経験により彼らにとってあまりにも辛すぎるため、人と繋がるようなリスクを冒すよりは、むしろ孤独を選ぼうとするのである。
参考⇒ 回避性パーソナリティ障害
これなら主人公に当て嵌まりそうな気がしないでもない。
確かに回避性パーソナリティ障害は、このヒロインに当て嵌まるかもしれないなと思いました。
長いのでここに載せるのは控えておきますが、Wikipediaのページに項目が16パターンほど記載されており、このヒロインは半分以上当て嵌まるような気がしました。
思ったこと
ある程度自分にも当て嵌まるものがありドキッとしましたが、その先に出てきた“引っ込み思案”や“臆病”というキーワードは自分とは異なったため、私の場合は「グレーゾーン」もしくは「ただの性格である」だと感じました。
正に登場人物が話していた「病名つけようと思えばたぶんつけられるんだよ。ただそんな人ザラにいるけどな」なのだと。
しかし、この漫画を直接身近な人間から渡されたくらいです。
世間って自分と見ている世界がそんなに異なるのだということがわかり、目からウロコでした。
そして何より、ここによく出てくる友達が非常に記載されている項目に当て嵌まるような気がして、そちらの方がもっと目からウロコでした。
10年以上「自分は何かの病気なのではないか」と自己分析をずっと行っている姿を見てきたので、また今度本人に話してみようかなと考えています。
回避性パーソナリティ障害の内容を見て、「自分にも当て嵌まるかもしれない」と感じた方はいらっしゃるのでしょうか。
今回は引用の関係もありWikipediaのページを参考にしたので、より詳しく知りたいとお考えであれば専門的なページや書物なんかを参考にしていただくことをおすすめします。
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