オンボーディング型で支援することについて
この記事で言いたいこと
今回の記事で言いたいのは、「今のカオスな時代には、オンボーディング型でプロジェクトを支援することがとても合っているんじゃないか」ということです。
私は過去、事業会社にもクライアントワークの会社にもいたことがあります。残念なことに、最初はお互い期待をもって良い気持ちでスタートしたはずのプロジェクトが、だんだんとすれ違いが多くなり、最終的には険悪な関係になって終わってしまった...... プロジェクトも失敗、というのをたびたび目にしてきました。
そういう状況がある中で、これまでのような発注側・受託側という関係ではうまく回らないプロジェクトが増えてきているのではと思っています。
双方の言い分
両方にいたからわかるんですが、それぞれの言い分はもっともです。
以下は、私が過去聞いたことのある双方の言い分です。共感していただける方もいらっしゃるのでは?
発注側(事業会社側):もっとスピードを、提案を。間違っていることもはっきり言ってくれ。密にコミュニケーションしていこう。
受託側:いやいや、そんなこと言われてもこっちにもリソースの限界があるし。そもそも見積もりを出してもいつもうやむやになるし。要件もちゃんと決めてくれないじゃん。担当者に意見して、もし関係が悪くなったら日々の業務に悪影響でしょ。
どっちがいい悪いはわかりませんが、正直どちらの言い分も間違っていないように思います。
でも、この状況は社会や市場の発展によくなさそうというのは言えると思います。粗悪なサービスを世に出すのは問題外ですし、サービスの改善もままならないなら企業のイメージを傷つけてしまうでしょう。受託側も社員がやめてその従業員がもし業界まで去ってしまったりしたら、ただでさえIT人材は不足していると言われているのに大きな社会的損失です。
DXプロジェクトは特に難しい
実はそもそも難しいんですよね。今のカオスな時代に、さらにDXプロジェクトをやるのって、変化が多すぎるし、未確定なことも多すぎる。
やってみなきゃわからないというのが正直なところなのに、ちゃんとした要件を出して正確に見積もるって、それだけで非常に難しいです。難しいと言うか無理ですよね。
さらにプロジェクトの関係者を見てみても、一人一人の人生があるし、子育てだったり介護だったり、リモートワークだったりそうじゃなかったり。それぞれの事情も多様化しています。プロジェクトに関わるメンバーの立場はさまざまです。それぞれの人に同程度の貢献を期待するのは無理な話でしょう。
でも、時代に不満を言っていても仕方ありません
大事なことは、企業の壁を超えて「同じ船に乗って同じ目的地を目指す」というような意識じゃないでしょうか。発注側・受注側関係なく、です。
同じ船に乗っているのだから、受託側であってもおかしいことがあったら主張もしますし、不満も言います。でも、いいことがあったら皆で喜ぶし、困っている人がいたら企業の垣根関係なく助ける。そもそも同じ船に乗っている人をちゃんとリスペクトする。
Pomaloがやってるオンボーディング型の支援はこういうことなんじゃないかと勝手に思っています。
結論
言うは易く行うは難し、です。「そうはいってもお金の問題どうするの?タダ働きできないよね」っていう現実的な問題もありますしね。
でも、こういうマインドを持っていたら何か問題が起きてもお互い相談ができるんじゃないかと。
そこが大事なんじゃないかと思うんです。
フラットな関係で、ひとつの目的に立場を関係なく向かっていく。そういうスタンスが、今のカオスな時代にとても向いているのでは、とDX支援をする立場から思いましたという話でした。
コンサルティング部 浜崎 貴生
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